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焦って滑ってプールに落ちるなんて間抜けな最後
落ちて行く瞬間はスローモーションみたいにゆっくりで
遠くからはテヒョンが私の名前を叫ぶ声がした。
こんなこと前にもあったな…確か中学の時
あぁ、ロングスカートなんて履いてくるんじゃなかった
服が水に濡れて重たくて、カナヅチの私にはどうすることもできない
私の人生、詰んだってそう思った時
大きな手が私の二の腕を掴んで力強く引き上げた
「プハッ！た、助けてください！わ、私、泳げないんで…えっ、着く…足着く！！！！ってテヒョン？！」
私が落ちたプールにはお腹の高さくらいしか水がなくて引き上げられたと同時にしっかりと足が付いた
私の二の腕を掴んで離さないテヒョンは少し息が切れていて
あのヴィラから走ってきてくれたんだとわかってその事実にまた胸がキュウっと熱くなった。
TH「…おま！バカ！なんで足着くプールで溺れるんだよ！」
「し、知らないよ！プールなんか普段使わないもん！！あっ！！思い出した！それにね！私が泳げなくなったのあんたのせいなんだからね！！」
TH「はぁ？なんで俺のせいなんだよ！」
「ちょ！忘れたとは言わせないわよ？！中学の時にあんたがふざけて後ろから押してプールに落とされてから私怖くて入れなくなったんだからね？！」
プールの周りには他のメンバーの方達が集まって来ていて
不思議そうに見てる方や笑って見てる方
ジミン君に至ってはまるであの頃の私たちに戻ったみたいな笑顔でプールサイドに座って目を細めて笑っている
TH「…あ、そういえばあったな、そんなこと。いや！でもお前その時に助けてくれた先輩がかっこよかったとかって言って目がハートになってたじゃん！あと、俺、その先輩に告白するの邪魔してねぇのに未だに根に持ってるとかしつこいから！」
「はぁ？！あんたね……………って何で私がその話、根に持ってるって知ってんの？」
TH「…えっ…？いや、あの、なんでだろ」
「……………読んだの？手紙」
TH「…いや、読んだというか…不可抗力ってやつだよ！」
「何が不可抗力よ！…最低よ、勝手に読むなんて…」
5年前の私が一晩かけて考えた一生懸命な告白の言葉
テヒョンに届けることが出来なくてゴミ箱に捨てた思い
それをテヒョンが読んでたなんて
恥ずかしすぎて思わずテヒョンから目を逸らした
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湖都音(プロフ) - mocaさん» mocaさん コメントありがとうございます！！初コメントいただき感動です♡拙い文章ですが、楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年12月27日 7時) (
レス) id: 0d0a43a4b7 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - 一気読みしてしまいました！続きがすごく気になります！！更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2021年12月26日 11時) (レス) id: bd82834e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湖都音 | 作成日時：2021年12月19日 10時
