JM side ページ33
「お待たせいたしました」
カチャリと音を立てて僕の目の前にコーヒーカップが置かれる
カップからは芳ばしいコーヒーの香りと湯気が出ている
JM「いただきます。……………」
Aちゃんの様子が気になって会いにきたのはいいものの、なんて声を掛けたらいいかわからなくて時間だけがすぎていく
「…コーヒー」
JM「えっ？！」
「苦いコーヒー、飲めるようになったんだね？」
僕の様子に気が付いたのかAちゃんは少しはにかんだような笑顔で話しかけてくれた
JM「うん…あれから6年だからね？」
「フフ、ほんとだね。…大人になったね、私たち」
JM「…うん。…でも、やっぱり苦いや！笑」
「あははは！わかる！私もお客様に味の説明するのに飲むけど、まだ苦手だよ！そう言う時は先輩にバレないように甘いもの食べるんだ！笑」
Aちゃんが先輩と呼ぶ人はきっとイさんだろう
さっき、僕がラウンジに入った時
2人がキスをしているようにも見えて
振り返ったAちゃんの顔があまりにも真っ赤だったから
もしかしたら君はその人のことが好きなのかなとも思った
6年の月日は僕たちの人生の共通点を無くすには十分で
今君は僕たちの知らない人と君にしかわからない関係を築いている
JM「…あの、さ。ごめんね？テヒョンイのこと」
「ジミン君が謝ることじゃないよ？」
JM「でも！僕がちゃんと言ってたら会うか会わないかAちゃんが決めれたのに…」
「…いいんだよ、会えて。このままずっとうやむやにしたままはだめだって思ってたから」
JM「……テヒョンイのこと、まだ好きなんでしょ…？」
「……う〜ん。…うん…好きだよ、すごく」
よかった、やっぱりまだ両思いだ
「でも、もう会わないつもり」
JM「‼︎…な、んで？」
「ねぇ、あいつ、人気？」
JM「…うん、すごい人気だよ」
「だよねぇ〜！あの顔だもん。ほんと、性格は最悪だけど！笑」
JM「フフ、テヒョンイにそんなこと言えるのAちゃんくらいだよ」
Aちゃんはグラスを磨きながら静かに微笑む
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湖都音(プロフ) - mocaさん» mocaさん コメントありがとうございます！！初コメントいただき感動です♡拙い文章ですが、楽しんでいただけるように頑張ります！ (2021年12月27日 7時) (
レス) id: 0d0a43a4b7 (このIDを非表示/違反報告)
moca(プロフ) - 一気読みしてしまいました！続きがすごく気になります！！更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2021年12月26日 11時) (レス) id: bd82834e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：湖都音 | 作成日時：2021年12月19日 10時
