JM side ページ10
「あ！やば！飲み物何もなかった！」
JM「じゃあ僕買ってこようか？」
「いやいや！いーよ！近くにコンビニあるし！私の部屋、階段上がって1番奥の部屋だから、先に上がってて♪」
JM「…ぇっ、あ！わかった…」
うーん。どうも僕はAちゃんに男として認識されてないらしい…
まぁいつもテヒョンイが入り浸ってるみたいだし、そんなもんかな？
そんなことを思いつつ遠慮がちに部屋の前に行く
ｶﾞﾁｬ
Aちゃんの部屋は意外とシンプルで
ここでAちゃんが過ごしてると思うと
なんだか少しむず痒い気持ちになった。
だけど、
部屋の床に置かれた少年漫画
ゲーム機に繋がった白と黒のリモコン
ベッドのフレームに適当に引っかけられたサイズの大きいパーカー
部屋からふんわりと漂う香水の香り
部屋のところどころにあるテヒョンイの気配に
一気に現実に引き戻された。
JM「そういえば、窓から行き来してるって言ってたっけ。笑」
いつかのテヒョンイの話を急に思い出して
部屋の中に進んで窓に目を向ける。
黒を基調とした男っぽい部屋
と
そこで抱き合ってる男女
JM「ｯは？！」
目線の先の男女はこちらに気がついていないけど
女の人の方が積極的にキスをしている
男の方は多分、テヒョンイ
JM「…あいつ、なにしてんの」
僕はなんとも言えない気持ちになり
勢いよくカーテンを閉めた。
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ｶﾞﾁｬ
「お待たせ〜！…あれ？カーテン閉まってたっけ？」
JM「え？あ！ごめん！ちょっと眩しくて閉めさせてもらった…よ」
「そうなんだ！…ありがとう！ジミン君、どっちがいい？」
そう言って飲み物を2つ手に持って首を傾げるAちゃん
テーブルにはコーラが１本
これはテヒョンイのなんだろうなと思うと言わなくても通じ合ってる2人が羨ましくもありテヒョンイが妬ましくもなった。
JM「じゃあ、これ！ありがとう！」
僕は好きでもない苦めのコーヒーを選んで笑う
君の目に僕はどう写ってるのかな
ねぇ、Aちゃん、もうちょっと僕のことも見てよ？
JM「じゃあ、はじめよっか！」
「そだね！」
僕は誤魔化すように笑顔を作った。
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作者名：湖都音 | 作成日時：2021年11月29日 10時
