＝ LOVE ?【TH】 (ページ21)

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YOU side ページ21

私は本当に最低だ。
やっぱりあの時、ジミン君の提案に甘えるんじゃなかった。

ジミン君とのお付き合いは本当に穏やかで楽しくて
彼が笑いかけてくれる度にあぁ、私って愛されてるんだなって思うのに
その先に進みそうな雰囲気になると誤魔化そうとする自分が嫌だった。

ダメだってわかっててもテヒョンが部屋に来て2人で過ごす時間がやっぱり1番落ち着いて、大切で。
私のわがままでジミン君を傷付けた。

それなにのに、そろそろ素直になりなよって言ってくれたジミン君
本当に優しすぎるよ。

「…素直になれたら、誰も傷付けなくて済んだのかな…」

電気を付けないまま部屋に入る。
窓から入った月明かりだけが照らす部屋
鏡に映った私の緩いカールや今日のためのワンピースはとこがくたびれたように見えたのに
テヒョンが乗せてくれたリップだけは朝のままでそれが更に私を落ち込ませた。

「あ、やば…」

ボーッとしてると鏡越しに灯が見えてテヒョンが部屋に帰って来た。
鏡越しに一瞬目が合ったように見えたから
慌ててウォークインクローゼットに入った。

いつもテヒョンの部屋側のカーテンを開けてるから
着替えはここでするのがルーティンになってた
テヒョンもそれをわかってるからここは勝手に開けない。

どうか気が付かないで
今日は来ないで
私今、ひどい顔してるから…
どうか、テヒョンにはバレないで…

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ｷﾞｼｯ

あぁ、やめて、来ないで

TH「…A…？」
「…ｯ」

なんで、テヒョンの声を聞くだけでこんなにも胸が熱くなるんだろう。
徐々にテヒョンの香水の匂いが濃くなって
クローゼットの扉を挟んですぐ後ろにテヒョンを感じた

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