_36_(崇裕side) ページ36
.
｢あれ？Aは？｣
大)｢トイレとちゃう〜？｣
望)｢いや、さっきステージの方向かってったで？｣
｢ちょっと見てくるわ〜｣
.
ステージにはぽつんとAが立っていた
バックステージよりももっと遠くを見ているような
俺は声をかけようとしてとどまった。
やって、Aの表情があまりにも切なくて
そんな俺の気配に気づいたんかAは
遠くを見たまま静かに俺に話しかけた。
『ピエロの涙は金平糖 今日もピエロは涙を隠して笑顔をつくる。』
｢え？｣
『私が好きな小説の1文』
『人間の涙はしょっぱくて柔らかい。
でもピエロの涙は甘くて硬いの。』
｢ごめん、俺あほやからようわからんわ｣
そう言うとAは儚く笑って
『あはは そうだよね。ごめんね？変なこと言って』
.
『でも、私はピエロなんだ。
外すことの出来ない仮面に手を出してしまった哀れな道化師。』
俺に金平糖を渡してAは楽屋へ戻っていった。
Aには俺らが触れてはいけない闇がある。
ホンマは引き止めて聞いてやればよかった
｢なにかあったんか？｣って声かければよかった
けど、怖くて聞かれへんかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
noa_noa_(プロフ) - 萌笑さん» ほんとですか？ありがとうございます^^* (2017年1月28日 10時) (
レス) id: 478a317b54 (このIDを非表示/違反報告)
萌笑(プロフ) - どうも、この作品めっちゃ好きですこれからも頑張ってください！ (2017年1月28日 9時) (レス) id: a951ee714f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：noa_noa_ | 作成日時：2017年1月14日 20時
