君じゃなきゃダメなんだ…第3章 (ページ37)

今日:15 hit、昨日:15 hit、合計:22,809 hit

（名前）さんの事情。 EH・DHside ページ37

ヌナの言葉にこくりとうなづき、もう一度リビングへ…

するとそこにはがっくりと肩を落としソファーでうな垂れているドンヘが･･･
そんなドンヘの目の前に立ち、

EH『ドンへ･･･ちょっといい？』

覇気のない顔をしたドンへがゆっくりと俺の顔を見上げる。

俺も正直、ドンヘがここまで思い詰めていたなんて思ってなかった。だから声をかけるのも躊躇してる。

俺はドンへになんて声をかければいいんだ？

でもAさんの苦渋の決断を無駄にすることだけは出来ない。

Aさんは自分の気持ちを押し殺して、俺達の立場、いやドンヘの未来が一番大事だと考えてくれたんだ。
そんなAさんが望んでる事とは･･･ただそれだけを考えていた。

何をする気にもなれずにリビングのソファーに腰掛けてると、ヒョクが部屋から出て、一言。

EH『ドンへ･･･ちょっといい？』

おもむろに顔を上げると、いつになく真剣な表情のヒョク…

そして、、、俺の正面でテレビを見ていたカンインヒョンに

EH『ヒョン、ちょっとドンへとドライブしてくるから。みんなにそう伝えてくれる？』

DH『ドライブ？俺は今、そんな、、、』そう言いかけた時、

EH『2人きりで話したい事があるんだ…』

車を走らせている間中、何も話さず、難しい表情でハンドルを握っているヒョク。

最初は俺のテンションに合わせてくれてるとばかり思ってたんだけど…どうやら違うみたい。

DH『ヒョク、なんかあった？』

EH『なんかあったのは、ドンヘの方だろっ？』

DH『えっ？』

EH『Aさんとの間に何があった？』

あくまでも俺と視線を合わさず、ただ前を向いて呟くヒョク。

DH『Aさんから聞いたの？』

するとおもむろにウィンカーを上げ路肩へよると、車を止めたヒョク。
そして、ゆっくりと話し始めた。

EH『直接聞いたわけじゃないんだ。』

DH『それって…どういう意味？』俺の言葉に初めて俺を見てくれたヒョク。

EH『お前が出てった後、ヒョンにお前を探しに行けって言われたんだけど･･･
俺、妙にAさんが気になって、Aさんを探しに医務室へ行ったんだ。

そしたらAさんがいて、先生と話し込んでた。』

DH『先生と？何を？』

するとヒョクが先生とAさんの話を全て話してくれた。そして一言･･･

EH『Aさんがお前の事受け入れられなかった最大の理由は･･･きっとその事だよ。』