君じゃなきゃダメなんだ…第3章 (ページ36)

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最大のピンチ… (人５)・HC・EHside ページ36

ドンヘの涙の原因がAさんだという事は容易に想像が出来た。

でもここで私が同調するわけにはいかない。

ドンヘの背中をポンポンと叩きながら

奈央『今はステージの事だけ考える！いいわね･･･』と気合を入れた。

無事に収録を終え、全員揃って宿舎へ・・・
ワゴンの中でも窓側に腰かけ、一言も発しなかったドンヘ。

かなり重傷みたいだなっ(-_-;)

奈央『オッパ･･･ドンヘ大丈夫かな？(ーー;) さっき、楽屋に戻ってきた時、かなりウルウルしてたの。』奈央が心配そうにドンヘを見つめる。

HC『エレベーターが止まったあの事故の時から、ドンヘがAさんに対して特別な感情を持っている事はみんなそれなりに気づいていたけど、そこまで思い詰めていたなんて、、、』

多分、ドンヘといつも一緒のヒョクに聞けばわかるんだろうけど、あいつも一旦飛び出して戻ってきてからなんだか様子がおかしい。

KN『でもかなり深刻っぽいよ。アイドルオーラなんて一つもないドンヘを見たの・・・初めてかも(；一_一)』横に座っていたカンインが核心をつく。

2人の間に何かあったのか？

宿舎に着いてからこのもやもやした感情は一向に晴れず…
記憶にはっきりと残るAさんの寂しそうな横顔。

そして目の前には録画が終わってから、一度も言葉を発せず凹んでるドンへ。

重たい空気に耐えきれずリビングを抜け出し自分の部屋へ…

その時、部屋をノックする音。

奈央『ウニョク、ちょっといい？』

ドアの向こうから聞こえてきたのは奈央ヌナの声。

EH『いいよ…』そういいながらドアを開けるとそこにはヒチョルヒョンと奈央ヌナの姿が…

EH『ヒョンも？』

HC『俺が一緒だとまずいのかよ。』

EH『いや、そういう意味じゃないけど…』

そういうとズカズカと中へ入るヒョン。そして俺のベッドに腰掛けると、

HC『ドンへが凹んでるのはある程度想像がつく。でもお前までいつもと違うのはどういう事なんだ、ヒョク？』

EH『俺が？んな事ないよ。』

ここでAさんの抱えてる苦悩を言える訳がない。

でも次の瞬間、ヒョンが俺の腕を掴み真剣な表情で、

HC『嘘つくなよ、お前、俺達になんか隠してるよなっ？』

EH『…』

何も答えられずにいると、ヌナが一言。

奈央『言いづらい事なのねっ。わかった、それならもう聞かない。

でも、ウニョク…ドンへの最大のピンチみたいなの。親友の貴方が支えてあげてねっ』