君じゃなきゃダメなんだ…第3章 (ページ19)

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シンドン入隊。　　SM・KNside ページ19

唯の事故というショッキングな出来事があったのに･･･俺達の日常は変わらず進んでいく。

それが俺達の仕事なんだ。そう割り切って前に進まないと透けないってわかっていながらも、毎日毎日過ごしていくことさえ辛い。

一日の終わりに唯に寄り添う事だけを今の心の励みにして、病院と現場を行き来する毎日。

そしてあの事故から一週間…

今日はシンドン入隊の日。

入隊する日の前日はみんなして壮行会を開くのが慣例になってるんだけど･･･あの日以来、俺は仕事現場と病院の往復で、シンドンには満足な壮行会もすることが出来なかった。

でも見送るその時はメンバー全員で送り出したいという気持ちから、全員が駆けつける。

報道陣の前でいつもと変わらない雰囲気を演じてるメンバー。

そう、俺だってプロなんだからと自分に言い聞かせるけど、うまく笑えてる自信はまるでない

みんなと抱き合い別れを惜しむシンドン。その目に少し光るものを見つけたけど、ヒチョルヒョンの大丈夫か？の一言に笑って答えてる。

そして最後に俺の前に来ると、

SD『ソンミナ、俺の事はいいから…唯の傍にいてあげて。もうそんなに時間もないんだろうっ？』その言葉にハッとする。

SD『やっぱり(^_^;) 中国から帰ってきたあの日、ソンミナの表情がいつもと違うってそう思った時、もしかしてって思ったんだ。』

SM『ごめん…まだみんなにも言えてないんだ。今は俺自身が一番動揺してるから・・・まだ伝えられなくて…』

SD『わかってる。マネージャーがちゃんと把握してるなら、ソンミナの気持ちにちゃんと整理がついてからでいいんじゃない。

でも、唯にはなるべく早めに教えてあげて。別れをちゃんと惜しむ時間がないなんて唯がかわいそうだから、ねっ…』

そういうと振り返り、報道陣に笑顔で敬礼すると訓練所へと入って行った。

見送りを終え、俺達はスパショー6の打ち合わせに･･･その車の中で、

HC『壮行会くらいしてやりたかったなっ…』ここで軍隊の厳しさを身をもってわかっているのはヒチョルヒョンと俺の2人。

KN『基礎訓練が終わったら、少し休暇をもらえるはずだから、その時に唯の快気祝いと一緒にやろうよ、ヒョン…』

HC『唯がその時までに少しでも状況がよくなってるといいけどなっ…』そういうと、反対側の席で一人窓の景色をただ茫然と見つめてるソンミナに…

HC『ソンミナ、唯はまだ自分の足の事…知らないのかっ？』