君じゃなきゃダメなんだ…第１章

チャンスの神様！ ページ9

里佳子「生きてた？(笑)あれから全然連絡ないからさっ…」

A「何で連絡しないかがわかってたから里佳子も連絡しなかったんでしょ？携帯番号変わってないよ！私(笑)」

それだけ言えば、お互いの事が全部わかっちゃうようなそんな仲。

里佳子「ごめん。文也さんがあんな事するなんて思ってもみなかったよ。」

人一倍友達思いの里佳子。そんな里佳子にこの言葉を言わせたくなくて、電話するのを躊躇していた私･･･

A「なんで里佳子が謝ってるのよ。私達、むりやり里佳子にくっつけられたんじゃないわよ。自分たちの意志で結婚して、自分たちの意志で離婚しただけ！

里佳子に謝られる覚えはない！でしょ？」

出来るだけ大きな声で明るく振る舞う。

私のその気遣いをわかってくれたのか、里佳子が早速、本題に･･･


里佳子「あんたさぁ〜、今何してる？」

A「何してるって…どういう意味の？」

里佳子「仕事よ！し・ご・と!! スタイリストの仕事してるの？」

A「そんなにカッコいいもんじゃないけど、スタイリストもどきの仕事はしてる･･･」

すると里佳子が

里佳子「そう！その言い方だと本腰を入れた仕事じゃなさそうねっ…」

そう前置きをすると私にとって前を向くチャンスをくれたんだ。



里佳子の旦那様のつてで私は本格的に仕事復帰を果たす。

そしてその会社で少しずつ勘を取り戻した私に、思ってもいなかった話が･･･

歌番組で一緒になったスタイリスト仲間から、

S「Aちゃんさぁ〜、海外での仕事って興味ある？」

A「海外？それってどういう事ですか？」

その人の話とは･･･今、話題になっているトムズカンパニーの看板ダンサーの2人がユニットを組んでデビューするらしく、そのプロジェクトチームに経験値の高いスタイリストを探してるという話だった。

トムカの看板ダンサーといえば･･･玲ちゃんのこと！

A「それって、玲ちゃんと美樹ちゃんの事ですか？」

S「あれっ？Aちゃん、もしかして興味あり？」

A「もち！今話題のグループだもん。めっちゃ興味ありますよ〜！」

S「最初は日本デビューだけど、そのうち海外も視野に入れた活動をするつもりみたいで･･･新人デビューにしては異例なんだけど、その道のスペシャリストを集めてプロジェクトチームを作るって訳よ。

最初は契約社員らしいけど･･･今の仕事より、面白みがあるんじゃない？(*^^)」

意外な人。 +玲side→←離婚の原因･･･(訂正あり)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す