君じゃなきゃダメなんだ…第１章

運命の赤い糸…　　KH・EH・(人９)・SWside ページ48

2人の感動の再会が写メと共に全員に送られてきた。宿舎のリビングでそれを確認した僕達。

メールを見た途端、ホッとすると同時に気にかかる事が…

それは、僕だけじゃなく、この2人も…

シウォニヒョンはなんて声をかけていいのかわからない風で、唯ヌナを少し遠くから眺めてる。

でもソンミナヒョンは…唯ヌナの一番近くで、普段通りに話してる。

そして唯ヌナもヒョンとの会話に笑顔が…

もしかしたら我慢してるのかもしれない。もしかしたらすごくつらいのかもしれない。

でも唯ヌナはそんな気持ちをぐっと仕舞い込む…そんな人。

だからこそヒョンは一番近くで普通に会話してるんだ。ヌナを一人ぼっちにしないように…そうだよね？

ヌナの気持ちはソンミナヒョンが一番わかってる。僕にはそう思えて仕方なかった。



EH『やっと…逢えたんだね…』

ウニョクの言葉がさびしく響く。

DH『ヒョク…大丈夫？』ドンヘの言葉の意味を理解するまでにそんなに時間はかからなかった。

ウニョクはユリの事を大好きだったんだね…

EH『大丈夫も何も、俺は今、最高にうれしいよ！ 見てよ、あのユリちゃんの幸せそうな表情。 俺は満足してる。満足してるよ…ドンヘ。』

そうして携帯を取り出すと2人の写真を撮り、少しうるんだ瞳で無理して笑う。

EH『この写真は証拠として残して、みんなに送らなきゃだよねっ… そしてこの写真は俺にとってのお守りにする。』

DH『お守り？』

EH『うん、俺も運命の人とこんな感動的な出会いができますようにってねっ』



無事再会を果たしたジェジュン…どんな状況でも、赤い糸で結ばれてる2人はちゃんとこうやって引き合うんだって改めて思った。

ジェジュン、よかったね(^_^;) もうユリさんの事、離しちゃだめだからねっ…



唯の気持ちも知らないで、宿舎ではヒョン達が能天気に「ヒョンとユリさんとの再会を祝う会」と称した酒盛りで盛り上がっていた。。

唯はいつもの笑顔でみんなと楽しそうにしてたけど…多分そろそろ限界のはず。

でも俺はなんて言って声をかけていいのかわからない。

するとみんなに気づかれないようにソンミナヒョンが唯の後ろに・・・

そしてなにやら日本語で話しかけている。

すると今日初めて見せたちょっと切なそうな横顔の唯。

ヒョンの前では素直になれる？

俺が同じように話しかけても同じように笑ってくれたのかなぁ〜？

そう思うとなんだか胸が締め付けられる思いがした。

俺ってケチ？　DH・EHside→←感動の再会…　(人２)・EH・DHside

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す