君じゃなきゃダメなんだ…第１章

イェソンと(名前)の憂鬱。 + （人3）・YSside ページ4

彩『私、どうしてもイェソンさんとハングルで話してみたかったんです。』

そう宣言した直後に目の前の兄さんの驚いた顔。ハッと我に返る。

この言葉って、捉えようによっては好きだって告白してるように聞こえるな…

もしかして、引いてます？

YS『あっ、そ、そうなんだ。それは光栄だなぁ〜「ありがとうございま〜す。」

兄さん、ちょっと引き気味だったけど、日本語を織り交ぜながら、軽〜い感じで返してくれた。

やっぱりこういうところ、現役アイドルですね



2人して話している時に、後ろに人の気配。

奈央「なに内緒話ししてるんですか？」

その気配は奈央とトゥギヒョン。

LT「意気投合しちゃってます？」

俺にはわからないようにわざと日本語を使うヒョン。

そのニヤついた顔からして、ある程度何を言ってるかわかるけどねっ…

すると彩さんが

彩「私はイェソンさんの一ファンというだけです。意気投合だなんて…贅沢です。」

その言葉を丁寧に訳してくれる奈央。

奈央『イトゥクったら、オッパと彩さんをくっつけようとしてるのかな？
オッパにはちゃんと彼女がいるのにねっ…』

トゥギヒョンはどうやら俺とナリの事、奈央には言ってないみたい。

そりゃ〜、話せる訳ないよなっ。
俺が旦那さんがいる人と付き合ってる。

そう、不倫してるなんてさっ…

YS『だなっ… 俺には彼女がいるのになっ…』

ここは笑ってるしかないみたいだ。



みんなが少しずつ自分の部屋へ…

俺もみんなにバレないようにドンヘの元へ

HC『おい、ドンヘ…
今から俺と優子はドロンするけど、ヒョンがいないって騒ぎ立てるんじゃないぞ。
あくまでも俺は部屋に居る定で…よろしく！
朝方までには戻るから！」

俺の言葉に小さくうなずくドンヘ。

DH『わかったよ、ヒョン…誰にも言わないから安心して！優子と素敵な夜を〜(^^;;』

そういうと寂しそうに笑うドンヘ…
その笑顔…胸が痛いよ。

でもドンヘになにか声をかけなきゃ！そしてかけたたった一言が…

HC『そのうち、合コンでも行くか？』



やっと本日のお仕事、終了！くたびれ果てて電車を降りる。

この所の私。今ひとつ仕事に気合が入らない。

原因はある程度わかってる…

日本に帰ってからの仕事に一度も満足できてない。

確かに、この東京でアラサー女1人、生活できる水準のお給料はもらってる。

でも何かが、足りない。

そう、完全にあの日から私の時計は止まってるかのようだった。

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