君じゃなきゃダメなんだ…第１章

新しいスタイリスト2 +(人5）side ページ23

ﾐｼﾞｮﾝ『私ももう少し頑張りたかったんだけどねっ、彼がうるさくて(−＿−；)』

紗枝『ご主人が？ですか？』

ﾐｼﾞｮﾝ『私達、かなり長いこと不妊治療してたの。そうこの子はやっとこさの妊娠ってわけ。

それでやたら心配症になっちゃってさっ…辞めろ辞めろってうるさかったの。』

旦那様の言う事もごもっとも…
華やかなステージの裏で働く私達の仕事って実は結構な肉体労働。

特にスタイリストさんなんて衣装を何着も抱えて走り回ってる姿なんてまるで日常のようにみかける。

旦那様も業界の人だって聞いてるから内情はお見通し。

心配になるのは当然の事。

でもミジョンさんはまだ続けたかったんだろうなぁ〜。

前に

ﾐｼﾞｮﾝ『この仕事は私の天職かも…』って、すごいいい笑顔で言ってたもんね〜(⌒-⌒; )

奈央『旦那様の言う通り、あんまり妊婦には勧められる仕事じゃないですからね(^^;;』

ﾐｼﾞｮﾝ『まぁ〜ねっ、でもせっかくみんなとも仲良くなったのに残念…』

紗枝『ミジョンさん、次はプライベートで女子会しましょう(^^;;
お互いの彼の自慢話やら悪口やら…』

そう言うといいタイミングでドアを開けた紗枝。

するとそこにはちょっと緊張した面持ちの女性とリュウさんが何やら話し込んでいる。

もしかして、お邪魔だったかな？




広田「SM本社の理事をされているリュウ氏に話はつけてますから、僕の名刺を持っていけばわかると思います。」

そう言って渡された名刺。

指定された日時にSM本社の受付で差し出しすと会議室に案内された。

しばらくすると初老の恰幅のいい紳士が入ってきた。

ﾘｭｳ「お待たせしてすみません。」

ハングルを使う気満々で何度も挨拶を繰り返していたのに、全くの拍子抜け。

でもせっかくだからハングルで…

A『初めまして、石川Aと申します。よろしくお願いします。』

するとおっという表情のリュウさんが

ﾘｭｳ『ハングルがこんなに堪能だとは…相当猛特訓されましたか？(笑)』

A「へっ？あ、あっ、は、はい」しどろもどろになるとやっぱり日本語。

まだまだ修行が必要みたいだな(⌒-⌒; )

リュウさんから一通りの契約内容を呈示される。

意外といいお給料
でもこの分以上に働かされそうな内容(⌒-⌒; )

ﾘｭｳ『今までは一担当をつけてたんだけど、あなたに限っては複数の担当を持ってもらう事になりますけど、よろしいでしょうか？』

そう言われ、うなづくしか術のない私がいた。

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