君じゃなきゃダメなんだ…第１章

超ナーバス(ｰｰ;) +DHside ページ13

俺の初主演ドラマ「スキップビート」。

日本の大人気コミックのドラマ化。

もとのキャスティングは台湾で大人気の俳優の予定だったんだけど、色々な大人の都合で急遽、韓国人の俺達が大抜擢となったらしい。

自国台湾でもかなり感心度が高く、

「華流”ながらも“韓流”ドラマ」

なんて宣伝文句もかなり知れ渡ってるとの噂。

最初からこんなハードルの高いドラマにダブル主演だなんて…

結構ナーバスになってしまってる俺。

しかもヒロインにはあの台湾でも有名なイーハン・チェンさん。
数々のドラマにも出演している実力派の女優…

そんな大スターを相手に満足な演技が出来るのかなぁ〜

空港に着いてかなりの大歓迎を受けたにもかかわらず、移動の車の中でもそのことばかり考えていた。

SW『ドンヘ、どっか具合でも悪いの？』

あまりにも静かな俺を気遣ってシウォ二が話しかけてきた。

DH『いや、別に。そういう訳じゃないけど、やっぱ緊張するなって思って…』

するとシウォ二が爽やかな笑顔で

SW『心配することないよ。俺達なら出来る！』

DH『でも、相手役は超有名なイーハン・チェンさん。
セリフは全中国語。
感情移入だって満足に出来るかどうか…

それにかなり制作費もかかってるって噂だし…』

SW『らしくないなぁ〜(笑)
俺達らしく、いつも通りにやればいいんじゃない？

それにさっきからイーハン・チェンさんの事を超有名なんて言ってるけど、空港のお出迎え見ただろっ？
俺達だってかなりのもんだぜ(^_^)v』って余裕の笑顔。

だからそこも問題なんじゃない！(ｰｰ;)

俺達は自分の他にSuperJuniorっていう看板も背負ってるんだからさっ…

そんな事をウジウジ考えていたら、あっという間に顔合わせが行なわれるテレビ局に…

ﾖﾝｼｸ『さっ、行くぞ…』

意気揚々と降りるシウォ二とマネージャー。

そして俺も足取り重く2人に続いた。


台北空港に降り立ち周りをキョロキョロ。

広田さんがお出迎えのスタッフさんをまわすからって言ってたから、どこかに私を探してる人がいるはずなんだけど…

すると、後ろからすごい勢いの女の子の集団。

へっ？はっ？な、なに、この集団？

その子達は口々に

「シウォンオッパ〜！」

とか、

「ドンヘ〜！」

って叫んでる。

もしかして有名人がいるの？

私のミーハー的な部分ががっつり反応。

背伸びをしながら、その人垣の中に進んでいく。

その時、私の背中をポンポンと叩く人。

？《変わんないね、A…》

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