回想*10* 誤解 ページ49
〜 SW side 〜
昨日はユラのあの言葉が妙に気になり、なかなか寝付けなかった。
それでもウトウトとしたのか気が付けば、Aと最寄駅で約束した時間をすでに10分も過ぎていた。
ヤバい!すぐに出ないと!!
その時、俺の携帯にAから連絡が、洗面所にいた俺が取ろうとした瞬間、留守録に代わってしまう。
そして聞こえてきたAの声。
A『シウォニ・・・駅で待ってるんだけど、どうしたのかな?なにかあった?
心配だから留守電聞いたら連絡頂戴ねっ。』
手が濡れているのも構わず携帯を手に取ると、
SW『ごめん!寝坊した!! すぐに行くから、ちょっと待ってて!!』
A『よかったぁ〜、いつも時間に正確なのに来ないから何かあったかと思って電話したの。
何もないんだったら大丈夫だよ。慌てずにゆっくり来て。
私、お茶でもしながら待ってるから・・・』
っていつもと変わらないAの声が聞こえた。
昨日は少し元気なくて気になったんだけど、この声はいつものAだ。
その瞬間、もう些細なことを気にするのはやめようってそう思った。
ユラが言ってた事が事実でも、今、Aは俺の大切な彼女だ。
もう余計なことは考えない。そう誓って部屋を飛び出した。
〜 EH side 〜
昨日、久しぶりに6人で会わないかってドンヘから誘われたけど・・・
自分の気持ちに未だ決着がついてない以上、ユラにもAにも平然と会う事は出来ないってそう思ってた。
そんな時、駅の近くのコーヒーショップでAを見かけた。
どうしてこんなところに?
でも次の瞬間、シウォニが走ってAの元にやってきたことで思い出す。
そういえば、シウォニのマンション・・・この近くだったなって。
シウォニを見つけたAはいつも笑顔で手を振りシウォニの元へ駆け寄った。
シウォニもいつにもましていい笑顔でAの肩を抱き駅へと消えて行った。
今まで普通に見ていた光景。
でも、思いが増している今は、あの時よりも胸が痛い。
ドンヘ・・・やっぱり俺、当分みんなとは会えそうにないよ。
〜 YR side 〜
自分がした事を心から後悔した。
見られなかったとはいえ、私のあの行動は完全にAに対して裏切り行為。
もしみられていたとしたらAにもヒョクにも軽蔑されてしまうだろう。
そう思うと、今日は外に一歩も出たくない。そんな心境だった。
86人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りえ(プロフ) - 桃さん、あけましておめでとうございます。私もこの話のドンちゃん大好きです。肝試しではいろんな思いが交錯する予定、、、ご期待くださいませ〜! (2015年1月2日 12時) (レス) id: b613846f13 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - りえさん、明けましておめでとうございます(*^^*)またまた青春してる~、このお話しの中のドンへ呑気そうで好きです(笑)肝試しどうなるか楽しみにしてます(*´∇`*) (2015年1月2日 12時) (レス) id: eb4f6a90df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミッキーママ | 作成日時:2014年12月30日 17時