タイミング？ （人1）・（人8）side ページ7
ー 菜緒 ー
照からの突然のプロポーズにちょっと慌ててる私…
「えっ、このタイミング？」
すると私の目をしっかりと見つめて、
HI「うん、今言いたかった…ダメだった？」
たまに子どもっぽいところがある照。
でもそういうところも全部含めて照が好きだって、この瞬間実感してる。
「ダメじゃない…嬉しかった。すごく嬉しかったよ。」
私はこれが返事だと思っていたのに、照は首を傾げて
HI「だからプロポーズの返事は？」って…
かなり照れくさいけど…思い切って
「私も照とこの先ず〜っと一緒にいたい。おじいちゃんとおばあちゃんになってもこうして手を繋いでたい…これが私の返事。」
そういいながら、照の手をぎゅっと握りしめた。
あれから１年後の3月に私達は晴れて夫婦になりました。
でも色々あったのは私たちだけではなく…凛も色々あって…
ー 凛 ー
今から３年前…私は大ちゃんとの間に赤ちゃんを授かった。
でも時期が悪かった。
事のはじめはダンススクールのオーナーからオーディションのお誘い…
ON「大介の実力ならさ、海外アーティストのツアーに帯同するバックダンサーに大抜擢ってこともあるんじゃない？これ受けてみない？」
大ちゃんは２つ返事でお断りしてきたって…
２つ返事って、受けることを言うんだけどねっ。
そこでお母さんと作戦会議。
大ちゃんのお母さんとは、付き合いも長いことからかなり仲良くさせてもらってて、前々から
DS母「大介は何でも器用にこなせるのに、これ一つってものがなくって…でもそれでいいと思っちゃってるのがねぇ〜。凛ちゃんもあんなんだったら未来を預けられないわよねっ…」
「いや、私は大ちゃんのおおらかなところが好きですよ。人を蹴落としてまで前にっていうのができないのは、欲がないという欠点であるかもだけど、、、
私はそんな優しい大ちゃんが好きだし…」
でも実際、ダンスの才能があんなに溢れているのに、国内にとどまっているのはもったいないって思ってるのも事実…
そこでお母さんと２人で結託して
DS母「今の実力を知るって感じで受けるだけ受けてみたら…ねっ、凛ちゃん。」
「そうだよ、行くか行かないかは合格してからでもいいんじゃない？」
女２人の計画にまんまと引っかかった大ちゃん。
そしてそのオーディション、順当に合格…プラスαでバックコーラスもご指名。
これはもう断る選択肢がない状態…
だから全くもって時期が悪かったんだよね。
パパとママ （人8）side→←大好きな照 照・（人1）side
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
