大好きな照 照・（人1）side ページ6
ー 照 ー
菜緒の声を聞いてホッとした気持ちになった。
怪我をしている人の応急処置を救急隊員の方と交代して、声がした方向へ…
菜緒の姿が見えた。
菜緒も俺の姿を見つけたようで、飛び跳ねながら手を振りまくる。
その時、愛おしい気持ちが溢れてきた。
やっぱり、俺には菜緒が必要だ。
人のことを自分の事のように受け止めて色々悩みまくって、大事な人を全力で守る正義感があって、でも誰よりも涙もろくて、そんなすげえかわいい菜緒しかいない。
誰にも渡したくない。
ー 菜緒 ー
右、左？どっちから声が聞こえたのか、混乱しすぎてわかんない。
すると正面から照の姿が…
その姿を確認した途端に、恥ずかしさも全て忘れて、嬉しい気持ちだけでいっぱいになる。
ぴょんぴょんと跳ねまくり
「ここだよ〜！照〜！」
照が私の前に辿り着いた途端に、さっきまでの不安な気持ちが溢れだし、ヘナヘナとその場に座り込んだ。
「照、、、ごめん。ごめんなさい…
私、あの車見た途端…不安で不安で怖くて怖くて、、、
照に何かあったらどうしようって…あの、私…」
あとは涙で続かなくて…
すると照がそんな私の後ろに回り込み、
HI「はい、立って…菜緒」っていいながら肩を抱く。
そして立ち上がった途端、バックハグ。
HI「ねぇ〜、菜緒、俺たち、結婚しよう…」
ー 照 ー
俺の言葉に振り向こうとした菜緒…
そんな菜緒の耳元で、
「じっとしてて…」
菜緒の動きが止まる。
「俺も一緒。心臓が止まるくらい、焦った。
もし、菜緒が事故に巻き込まれてたらって…
そう思うと、車でじっと待ってるなんて到底無理で…
気がついたら走り出してた。
でも事故に菜緒が巻き込まれていないってわかったら、あの状況下で大変な思いをしている人を見て見ぬ振りができなくて…
ごめん…」
すると菜緒がコクリとうなづき、
菜緒「それが照だから…それが私の大好きな照だから…」
思わず抱きしめていた腕に力が入る。
「でも、あの時…あの人だかりの中で人目も気にせずに俺の名前を呼んでくれる菜緒を見て思ったんだ。
この人と一生共に歩いていきたいって…
もうこの先の人生で菜緒ほど愛せる女には出会わないって思った。」
そういいながら抱きしめてた腕を解き、正面に回り込む。
「菜緒、だから俺と結婚してほしい。
この世で一番大切にしたいんだ…
菜緒の返事、聞かせてくれない？」
タイミング？ （人1）・（人8）side→←事故？ （人1）・照side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
