俺も候補になれる？ 康二・ラウールside ページ50
− 康二 −
ラウ君と最後に会ぉたんはいつやったろう…
記憶も不確かのままで打合せ。
ただ一つ言えることは、、、聖都さんが亡くなって明らかに笑顔が消えた。
あないに活発でよく笑う子やったのに…
打合せも終い、本番前に軽く交流会でもっちゅう話になったのやけど、
RU「俺、帰ってもいいですか？」
事務所側もマネージャーさんも、誰一人として止める人はおらず、深くキャップをかぶると外へ…
もしかしてAちゃんの事、伝わってるかなって思 て、交流会には後から顔を出すさけとスタッフに声がけしぃ、俺はラウ君の後を追った。
街中だといくらキャップを被ってるとは言うても、あのスタイルの良さと高身長…
すれ違う人みんなが振り返ってみてる。
女子高生とかは羨望の眼差し…
ここで
「ラウ君、ちょっとええ？」なんて言おうもんなら、それこそ大騒ぎになるかもしれへん。
ここは静かに近づき、後ろから小声で声掛け。
「ラウ君、ちょっと話したいことがあるんやけど…」
− ラウール −
兎に角、早く帰りたかった。
あの日のAちゃんとめめとの会話が気になりすぎて、空き時間になると無意識に考えてしまってる。
あ〜！やっぱりかっこつけずにあの日の帰り道に聞いておけばよかったぁ〜
そんな事を考えながらの帰り道…
「ラウ君、ちょっと話したいことがあるんやけど…」
後ろから声をかけられた。
関西弁だという事は…向井さん？
振り返るとニコニコしながら向井さんが立っていた。
KM「時間は取らせないよ。報告だけだから…」
「報告？」そう聞き返すと、
KM「A、見つかったよ。探してなかった？」
「Aちゃんなら、この間、会いました…」
KM「えっ？どこで？」
「うちの家のの近くの公園で…めめと一緒だったんです。俺も偶然見かけて…」
KM「俺たちもファミレスで、渡辺さんと宮舘さんといる所を偶然見かけて、声をかけたんだよね。
Aからみたら、偶然が重なってしまったって事？」
「そうですね…でも、わざわざありがとうございます。教えていただいて・・・」
KM「いや、ラウ君からしたら一番気になってる人じゃないかなって…」
「そうですね…兄にとって一番幸せになってほしい人ですからね。」
そう言いながら心の中で思っていた。
Aちゃんはどんな人と幸せな未来を創っていくんだろうって…
俺は、その候補になれる？
幼かったあの頃とは違う。
今は君の事、守り抜く自信はあるんだけどなっ。
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
