懐かしい関西人 ラウールside ページ49
ｶﾒ「ラウール、もうちょっとこっちに視線くれる？そう、はい今度はちょっと下に…
はーい！ＯＫ、いつも通りばっちりです。」
今日も撮影が終わった。
この頃は事務所に意向でバラエティ番組にも出てるから、休日にのんびり街中を歩けなくなった。
モデルの仕事だけって訳にはいかないのかな…
今日は明日出演が決まってる番組の打合せもあるという事で、事務所に一旦戻ることになってる。
テレビには俺一人ではなく、いつもセット売りのように出ている奴が・・・
結城天音…
同級生ペアって言われて、巷じゃ【ラウリン・あまりん】とか呼ばれてるみたい。
俺としては、この呼ばれ方、正直好きじゃないんだけど、それを伝えるすべもなく…今は言われるがまま…
だからＤさんが
Ｄ「すみません、自己紹介のところはラウリンこと、ラウールですって言っていただけますか？」
とか言われると無性に腹が立ち、絶対に言わないって決めている。
「俺、ラウリンじゃなくてラウールなんで…」で押し切ってる。
あいつはいつもの営業用スマイルで
天音「あまりんこと結城天音です。」ってきっちり要望に応えている。
事務所に戻ると、マネージャーさんが
ﾏﾈ「ラウ、もう打合せ始まってるんで、急いで第３会議室にきて…」
って少し慌てている様子。
「わかりました。すぐ行きます。」
返事をすると私服に着替えて会議室に…
そこで思いもよらない人と遭遇する。
KM「ラウール君、久しぶりやね。俺の事、覚えてくれとる？」
「たしか・・・向井さんでしたよね。間違ってたらすみません。」
KM「おうてる、おうてる。記憶力いいねっ…」
「でも、どうして向井さんがここに？」
KM「実は今度、モデルとしてデビューすんねん…なぁ〜んて、誰ぞ突っ込んだってぇなぁ。」
あ〜、そういえばこの人関西の人だった。関西弁が珍しくて、隣で話すのをずっと聞いてた記憶が鮮明によみがえってきた。
KM「今回、うちの番組にラウール君に出演してもらえることになったから、軽く打合せをしておこうかと思て…」
「えっ、明日の番組って、向井さんがディレクターさんなんですか？」
KM「そうやねんな…深夜枠から日曜日のお昼枠に昇格するっていう事で、第一回目、記念すべき回に今若い世代に大人気のラウール君とあまりんに出演してもらおうと思うて…
オファーを受けてもろてありがとうやで。」って、握手を求められた。
今回は、あまり自己主張できない感じかも…(-_-;)
俺も候補になれる？ 康二・ラウールside→←マブダチ （人7）side
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
