9人のナイトに愛された天使たち－5章－ (ページ48)

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マブダチ　（人7）side ページ48

Aちゃんの大まかな過去については、インプットできた。

でも同時に、宮舘さんが学生時代からAちゃんに思いを寄せていた事も知らなくてもいい事実だけど知ってしまった。

という事は私はどうすればいい？

あの感じだとAちゃんは宮舘さんの思いには気づいてない。

そこに私の好意は入る余地があるんだろうか？

インプットされた情報が多すぎて、うまく処理しきれない・・・と得てして好きな人の前で見せてはならない表情をしてしまうのが私の悪い癖。

RY「どうしたんですか？前川さん…百面相みたいになってますよ(笑)」

「あっ！私の悪い癖が出ちゃってた。とんでもない顔してますよね？」

RY「いや、友達思いの顔です。前川さんのような発想が今まで思い浮かばなかった。だから俺たちは遠巻きでAちゃんを見守ることしかできなかったんです。」

「あれっ？今、俺たちっていいましたよね？宮舘さんのような感情を持ってる人が、Aちゃんの周りにまだいるって事ですか？」

RY「今の気持ちを確認しあった訳じゃないので、はっきりとした情報じゃないんですけど、、、

大学の時は、もう一人いました。そいつも聖都とは親友だったんで…２人の幸せを見届けて、その時は身を引いたんです。

まっ、８年も前の話だから・・・」

「でも宮舘さんは８年も思い続けてたんですよね？」

RY「いや、８年の間にお付き合いしていた方もいましたよ。

ただ、どこかでいなくなったAちゃんのことが気がかりだったのかもしれません。」

と寂しそうに笑った宮舘さん。

今、自分にとっては完全に失恋しちゃったわけだけど、、、

好きな人には本物の笑顔でいてほしい！

「私、応援します!!宮舘さんの恋!!」

RY「えっ？どういう事ですか？」

「私、どさくさに紛れて言っちゃいますけど、、、宮舘さんの事が好きです。

だからこそ、今みたいな寂しそうな顔は見たくないです。

幸せでいてほしいです。たとえそれが私とではなくても・・・

だから、私たち、友達になりましょう！！今日からマブダチです！！」

私の頭の中のコンピュータはポンコツだ・・・ショートしてしまって自分でも意味不明な事を言ってる感が否めない。

ただ今は、宮舘さんの役に立ちたいという思いでいっぱいになってる。

すると目の前にいる宮舘さんが

RY「ありがとう、しのちゃん…俺と友達になってくれて・・・俺は宮舘涼太です。

好きな呼び方で呼んでください。」って笑ってくれた。