(名前)ちゃん沼 涼太・（人7）side ページ43
− 涼太 −
いつもと様子が違う前川様に声をかけたら思いもよらない質問が…
しの「宮舘さんって、Aちゃんの事、好きですよね？」
しかも半分限定的。
でも今は仕事中・・・あくまでも冷静に
「えっ、どうしてそんなことを？」
しの「だってAちゃんを視線で追ってますよね？それも飛び切り優しい視線…」
自分でも意識してやってた行動ではなかったから、指摘されかなりびっくりした。
「それは…」
なにかしらの返答をしようとした時、Aちゃんが戻ってきた。
A「二人でなに話してたの？」って、飛び切りの笑顔で…
しの「ううん、何でもない。今日のお料理もいつも通り美味しいですって話ですよねっ…」
咄嗟に話題を変えた前川様。
仕事中に、しかもお客様である前川様に見抜かれるとは…涼太、もっと集中しろ！
− しの −
やっぱり図星だ…
溜息しか出ないとはこういう事だね…
確かにAちゃんは清楚で天然で全てが私と正反対…
でも今更、この気持ちをどうすればいい？
そんなことを考えていたら無口になってしまってたようで、
A「なんだか今日は静かだよねっ。この間は舘さんの事、あんなに饒舌に話してたじゃない？」
私の気持ちの変化にも、宮舘さんのあの優しい眼差しにも全く気付いてないよね？
「ねぇ〜、Aちゃん、今、お付き合いしてる人っていないの？」
急な私の突飛な質問に一瞬驚いた顔をしたけど、デザートを一口食べた後にニッコリ笑って
A「いない…っていうか今はいらないかなぁ〜？」
「えっ？私たち、結構な適齢期だよ。私の友達なんか、婚活結構やったりしてるよ…」
A「うん、私、精神年齢低めだから、まだ気持ちがそこまで追いついてないかも(笑)」
「でも将来的に結婚は考えてるんだよね？」
A「私、女子らしいこと一つもできないし、したくてもできるかどうか…」
存在そのものが誰よりも女子の人が…それ言っちゃう？
A「どうしたの？今日はやけに質問攻めじゃない？(笑)」
「いや、私の恋心は全部見せてるのに、Aちゃんのこと、私は何も知らないから…」
A「えっ？そうかな…でも会社でプライベートを話す人って今までいなかったかも…
これからはしのちゃんにも色んなこと相談していい？
今回の会社、かなり癖が強くって(笑)」そう言いながら笑うAちゃん…
知れば知るほどAちゃんの魅力にはまっていく自分の変化に気づいた瞬間だった。
生きる選択をしてほしい +（人6）side→←視線の先には… +（人7）side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
