聖都の仕業？ ページ41
あの後、少しめめとらう君と話をして、私たちはそれぞれの家路へ…
めめから言われたあの告白めいた言葉の答えは出せないまま…
めめも途中かららう君も合流したことで、それ以上、さっきの話に触れることはなかった。
家に帰りついて、そのままベッドになだれ込む。
ここ最近、あまりにも目まぐるしい毎日が続いて、私の生活が少しずつだけど、変わり始めた気がしていた。
まずは舘さんと再会して、その後にしょっぴー。
同日に康ちゃんと若菜ちゃん、菜緒と岩本さん、ふっかさん、凛と佐久間さん。
そして滅多に風邪をひかない私が高熱を出したことで、病院へ行くことに…
そこで、亜美ちゃん。亜美ちゃんの現状をどうしても伝えたくて、亮ちゃんと再会。
そして今日、めめとらう君・・・
こんな短期間で、こんなに偶然がかさなるものなの？
もしかして、聖都が私を一人ぼっちにしないためにそう仕向けてる？
いつまでたっても聖都の死を認めようとしない私を心配してくれてる？
確かにみんなと再会して、正直嬉しかったしホッとした。
この世に私一人なんじゃないかって、暗闇に吸い込まれそうになった時も…
だから純粋にみんなとの再会は嬉しい…
だけど、どこかで不安もあって…
まさに今日、めめが聖都の死を聞かされたあのグラウンドに連れて行こうとした時、怖くて足がすくんだ。
こんな状態じゃ、めめがくれた優しい言葉にＯＫの返事なんて出せるわけがない。
あ〜、いつになったら私は本当の意味で聖都から卒業できるのだろう。
新しい会社、３日目・・・
やっと金曜日…
仕事的にはそんなに難しくはないものの、人との関りが前の会社と違って多いので、少し人に酔ってしまって感が否めない。
なのに…今日は前川さんとお食事会。なんだか気が重い。
負のオーラ全開で頼まれたコピーをとってたら
JS「古川さぁ〜ん、お疲れ様で〜す。」
パーソナルスペース激狭の佐藤さん…この人、結構苦手分野なんだけど
「あっ、お疲れ様です。」
JS「あのさっ、今日の夜、空いてたりする？」
「今日は空いてません！」
JS「即効でお断り〜？寂しいじゃん！」
「いや、ほんとに予定があるんです！ごめんなさい…」
というと私の前に回り込んできた佐藤さん…
JS「もしかして、彼氏？だったりして…」
もしここで全面否定したなら・・・またこんな感じで誘われたりする？
だったらここは
「ご想像にお任せします…」
と笑顔でかわして、その場を後にした。
視線の先には… +（人7）side→←運命みたい +ラウールside
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
