癖の強い会社 +蓮side ページ37
ー A ー
ちゃんと伝えられてよかったぁ〜って思ったのも束の間、
後ろから私の名前を呼ぶ声…
HM「Aちゃぁ〜ん、初めてのお仕事、無事終わったみたいだね。」
わぁ〜、苦手なタイプ。しかも中村さんが気をつけた方がいいってた人。
そしてその横に立ってると人は初見かも…
とりあえず言っておかなきゃ
「あの、その下の名前で呼ぶの、やめてもらえますか？
古川です。さん付けはお任せしますが、古川でお願いします。」
JT「古川さんねっ。了解！俺まで名前覚えちゃった…
俺は海外事業部の田中 樹。よろしくね、古川さん。」
なんかこの会社の人、癖が強すぎない？
「あっ、はい、よろしくお願いします。」
兎に角早くこの場を去らないと…
するとまた後ろからめめが追いかけてきて
RM「Aさん、ちょっと話しがあるんですけど…
今日退社後ならいいですか？」
「わかった、わかった。その代わり会社からなるべく遠い場所にしてね。」
そういうと鞄からメモ用紙とボールペンを取り出し、電話番号を書き渡した。
ー 蓮 ー
どうやら、Aさん、松村さんに目をつけられた感じ？
社内では割と認知されている松村さん。
それは何故かというと、狙った獲物は逃さないというか、堕としたい女の子へのアプローチがかなり大胆とか…
でもその後はあまり長続きしていないとも聞いてる。
付き合う、付き合わないはAさんの自由だけど、そのくらいの情報は伝えてた方がいいかな？
でも俺が知りたかったことは、そんな事じゃなくて…
ちゃんと聖都さんのことを過去に出来たのかなって事
俺とらうが最後にAさんと会ったのは、聖都さんが亡くなった次の日。
あの取り乱し方があまりにも衝撃的で…
でもその後、らうの話しによれば一度だけ聖都さんのお仏壇に線香をあげに、みんなと一緒に来たって…
その時の話だと、聖都さんの遺影を目の当たりにしても、Aさんは涙一つこぼさなかったらしくて…
その時に感じたんだ。
Aさんの中で、まだ聖都さんの死を受け入れてないんじゃないかって…だからみんなとも距離を取っていた。
だとしたら俺は、長いこと自分の中で温めてきたAさんへの思いを伝えてもいいんだろうかっ？って、一瞬で色々な事を考えてた。
すると後ろから俺を呼ぶ声が、
JS「蓮〜！今から昼休憩？なら一緒に行こうぜ…」
振り返るといつもの面子…
まっ、約束も取り付けた事だし、
RM「了解！どこ行く？」
２人のはずじゃ… +蓮side→←話しかけないで +蓮side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
