後悔しない為にも 亮平side ページ32
突然のAからの電話。
「何やってたんだよ…人がどれだけ心配したか、わかってんの⁈」
俺の第一声にかなりビビったのか、電話の向こうにいるAの声が小さくなる。
A「ごめん、悪いと思ってる。でも、、、」
「あっ、ごめん…でもみんな心配してるよ。他のみんなには連絡したの?」
するとAがゆっくりと今までの経緯を話してくれた。
「そうか…それで俺にも連絡しなきゃって思い出してくれたんだ。」
まぁ〜、Aにとって俺はそれくらいの立ち位置だよな。
A「確かにそれもある。だけどほんとに伝えたい事があって…」
「伝えたい事って…」
A「亮ちゃん、、、亜美ちゃんとはその後何か進展はあったの?」
亜美という名前に一気に心拍数が跳ね上がった。
「進展?それはどういう意味?」
A「亮ちゃん、亜美ちゃんの事、気になってたようだったから…」
「結婚式の時の話ねっ…あの後、思いを伝えて付き合う事は付き合ったんだけど…3年前、急に研究室を辞めて、それから一度も会ってない。
別れたいって言われて…
きっと思い描いた俺と違ってたんだと思うよ。
幻滅されちゃったかな…」
すると電話の向こうからおれを鼓舞するAの声。
A「亮ちゃん、どうしちゃったの?なんでそんな嘘も見抜けないの?」
嘘?って事は…
その時、俺の頭に聖都さんがよぎった。
「亜美、、、もしかして再発してたの?」
A「めちゃくちゃ不安そうな顔してた。
詳しい話は聞かなかったんだけど…
亜美ちゃんが別れたいって言ったのは聖都と同じ、亮ちゃんの未来を考えたから…
でもそんなのダメだよ。ちゃんと向き合わないと、、、
いざとなっても現実と向き合えない。
亮ちゃんが亜美ちゃんとの事、過去のことだと割り切れるのであれば、それは仕方ないことだけど…
少しでも亜美ちゃんに対しての思いが残ってるのなら、ちゃんと真実を知るべきだと思うし、今、亮ちゃんの言葉は亜美ちゃんにとって一番の希望になると思うよ。」
Aの言葉にハッとした。俺は彼女の何を見てきたのだろうって、、、
一生研究に捧げるなんて、自分から行動せずに逃げてばかり…
「A、今からでも間に合うかなっ?俺、もう一度ちゃんと亜美に気持ち伝える。
どこの病院か教えてくれない?」
A「それでこそ私の自慢の幼馴染み…亮ちゃんだよ。
私ねっ、亮ちゃんには、私みたいに後悔してほしくないんだ。」
必然の再会 +蓮side→←3年前の恋 +(人6)・亮平side
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作者名:みっきーまま | 作成日時:2024年1月15日 23時