駆けつける… （人8）・（人2）side(訂正あり) ページ17
− 凛 −
あ〜たんを無事寝かしつけ、今から夫婦の時間。
あ〜たんがいる時は、なんとかパパの面子を保ってる大ちゃんなんだけど…眠った途端に私のまわりにまとわりつく。
「あ〜たんが寝たかと思えば、今度は大ちゃん…私の安らぐ時間はぁ〜」
DS「えっ？嫌なの？ねぇ〜、凛〜、もうちょっと優しくしてよぉ〜！」
嫌じゃないけど、私にも少しくらいの癒し時間は必要じゃない？
いつもの如く膝枕を強要され、身動きできず…
その時、菜緒からの電話。
「あっ、菜緒…久々だね。どうかした？」
菜緒からこんな時間の電話は珍しい…
大ちゃんの要望でスピーカーにすると、すかさず私と菜緒の会話に乱入。
DS「こんばんにゃ〜！菜緒ちゃん、照とうまくいってる〜？」
「もう〜、大ちゃん！ちょっと黙ってて…で、菜緒…家からじゃないわね？」
大ちゃんが静かにしてくれると聞こえてくる、すれ違う車の音。
菜緒「今、照が車出してくれて…八丁堀のデニーズに20分後かな？
私たちはふっかさんのところに寄って、ふっかさんをピックアップして向かうから、じゃぁ〜、後でね！」
「あ〜っ！菜緒、ちょっと待って…一旦落ち着こうか。
どうして私たち、八丁堀のデニーズに向かう体になってるの？」
菜緒「あ〜！そうだったね…あのねっ、Aが見つかったの！！凛、Aと会えるんだよ。」
− くるみ −
いつもはもっとすんなり寝てくれるのに、今日はグズグズでなかなか寝てくれない圭吾。
でもこんな時はふっかが家事全般をやってくれるので、私は寝かしつけに専念できる。
圭吾は今年の３月でやっと満１歳に…死産を乗り越えて授かった命。
私たち夫婦にとっての宝物のような存在。
出産してからは料理以外、何を頼んでもテキパキとこなしてくれ、育児にも積極的に参加してくれるいわゆるイクメンに大変身したふっかパパ。
今日もひと段落ついて今は入浴中。
そこへ照から電話…こんな時間に珍しいなっ。
「どうしたの？」
菜緒「くるみさん、ふっかさんは？」電話の向こう側に岩本夫妻。
「今、のんびり入浴中だけど…」
で、次に聞こえて来たのは照の声。
HI「くるみさん、Aちゃんが見つかったんだ…俺たちも向かってるけど出てこれる？
今、車でそっちに向かってるから…」
最初は驚きだったけど、私的には安堵の気持ちが多かったかも…
「私は圭吾がいるから出れないけど、ふっかは行けるように支度をさせとくから…頼むね。」
心配かけてごめんね→←（名前）が見つかった…【現在】 康二・涼太・（人1）side
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
