（名前）が見つかった…【現在】 康二・涼太・（人1）side ページ16
− 康二 −
明日は休みやからと観劇後も若菜に引っ張りまわされ、最後にデザートを食べて余韻に浸りたいちゅうこって、近くのファミレスに…
そこで見覚えのある男性２人と遭遇…
「もしかして、渡辺さんと宮館さんですか？お久しぶりです…ふっかさんとくるみさんの結婚式以来ですかね？」
SW「あっ、向井くん？だったよね？」
渡辺さんが覚えててくれてホッっとしたのも束の間、、、その２人の前に腰かけとった人を見てびっくりした。
A「・・・」
「A？」
俺が名前を呼んだことで、俺の後ろにいた若菜が慌てて前に回り込む。
若菜「Aさん？Aさん、今までどこに…菜緒ちゃんも凛さんもすっごく心配してたんですよ。」
A「ごめんね、若菜ちゃん…ほんとに、ごめんなさい。」
− 涼太 −
こんなところでAちゃんの元カレに会うとは…なんという奇跡。
でもこれで菜緒ちゃんは確実に今からここに現れるねっ。
「Aちゃん、大丈夫？」
A「舘さん、ありがとう。私なら大丈夫です。
心の準備はできてます。菜緒からいっぱい叱られちゃうな、きっと…」
というとさっきまでの涙顔が一転、少し清々しい表情を見せた。
− 菜緒 −
２人して怖いもの見たさにホラー映画を鑑賞中…私は照の前に座り、照は私を抱え込む。
かなりの密着で、こそばゆい…
丁度、めちゃ怖い佳境へと突入する辺りで電話がなる。
HI「ひゃぁ〜！！もう、びっくりしたぁ〜！！」
ほんとに怖がりの照。
でもその分、密着度が増して熱い胸板に体が火照る。
「もう〜、照…くっつきすぎだよ。あっ、若菜ちゃんからだ…ちょっと一時停止してて。」
若菜ちゃん、めちゃいいところだったのに…
「はい、菜緒です。どうかしたの？若菜ちゃん…」
若菜「菜緒ちゃん、見つけた…」
「見つけた？見つけたって何を？」
若菜「康二とファミレスでパフェ食べて帰ろうって思ったら、そこで…」
「そこで？」
若菜「Aさん・・・見つけたの。」
Aの名前にびっくりして、今度は私が大きな声…
「ほんとに〜！」
するとソファーで横になってる照がビクッ
HI「どうした〜！怖いんだけど〜！」
そして私の方へ…
どうやら私はあまりの嬉しさに泣いてしまってたみたいで…
HI「菜緒、泣いてるの？どうした？」
「照〜、Aが見つかったって…」
私の言葉を聞いた照が、すぐさま上着を羽織ると
HI「行こう…」って言ってくれた。
駆けつける… （人8）・（人2）side(訂正あり)→←恋人は別？ 康二side
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
