康二の味方だよ （人5）side ページ14
「康二、無理せんと、泣いてもいいんやで〜！」と茶化した感じでいったのに…なんだか康二の様子がいつもと違う。
KM「優しくせんとってや。こんな俺に…なにひとつ満足にできひん俺にさ…」
康二・・・そんなこと言わないでよ。
康二はいつも私のヒーローなのに・・・私まで泣きたくなっちゃう。
でもここで私までネガティブになってはいけない。
なぜならネガティブな感情からは面白い企画なんて、絶対浮かばない。
「康二…私はちょっと腹が立ってる。そして寂しい〜」
このフレーズに康二が、何もいってくれなかったことを怒っているんだと勘違いしたみたいで…
KM「ごめん…自分でもなんか情けなくって、若菜にこんな弱音を吐かれへんかった。」
「違う…もちろん、何でも相談してほしかったのは事実だよ。
休職まで考えるなら、なおさらだよ。でも私が怒ってるのはその事じゃない。」
KM「へっ？ちゃうの？」
「うん、違う。全然違う！私が怒ってるのは、、、
私が大好きな康二の事、何一つ満足できないなんて、決めつけないでって事。
いくらそれが康二本人でも、許さない。
康二は何一つ満足にできない人なんかじゃない…
私を毎日幸せな気持ちにしてくれてる。
あと番組のブログ…あれっ、すごく評判いいの知ってる？」
KM「へっ。そうなん？あの番組の裏話とかスナップショットとか載せてるだけの、あのブログ…」
「番組愛がないとあんな素敵なスナショとか、演者さんの裏話なんて書けない…
康二は私にとっては、全ておいて満足にできる人なんだよ。そんな自分を卑下するようなことは口にしないで…
世間一般の話ねっ…受け入れてくれる人もいれば、受け入れてくれない人だっている。
でも康二、これだけは忘れないで。
世の中の人すべてが敵になったとしても、私だけは康二の味方だよ。
いつか康二の魅力にみんなが気が付いて、全てがうまくいく！
それぐらいの気持ちで行きましょ…気負い過ぎない。
そして私には全て話して…そうしてくれないと私が何もしてあげられない人になっちゃうからっ…」
そう言った後、康二の前で両手を広げた。
KM「へっ？どないしたん？」
「今日は私がギューッてしてあげるから、いっぱい甘えて。いつも康二にこうしてもらってるように、私が康二をいっぱい甘えさせてあげるよ。」
その言葉にやっと笑顔になった康二。
ニッコリ笑いながら私の前まで来ると
KM「やっぱり、こっちがええわっ。」って、抱きしめてくれた。
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
