休職中？ 辰哉・（人5）side ページ12
ー 辰哉 ー
俺たちの絆はこの大きな問題を乗り越えて、更に強くなった。
でもやはり凛ちゃんの出産を手放しで喜んであげられる余裕はまだなく、、、
特にくるみはお腹に抱えていた赤ちゃんとの揺るぎない時間がある。
きっとまだ時間はかかりそうだ。
でも俺が出かける前に一言。
くるみ「凛ちゃんと大介におめでとうって伝えて…
それと、学年は違っちゃうかもしれないけど、もし我が家にももう一度コウノトリがやって来てくれたら、その時は遊んであげてねっ…って。」
「くるみ…」
くるみ「ふっかがほしそうだからとかじゃないよ。
私がまたふっかと私の子どもに会ってみたくなったの。
絶対、愛おしいって思える。その自信ができたから…」って笑ってくれた。
その笑顔があの日の悲しみを全てかき消すようにキラキラしていて、いつものくるみが戻ってきた気がした。
くるみ「なにニヤニヤしながら、じっとこっちみてんのよ。」
「いや、かあいいなぁ〜って思って…」
その言葉にマジで照れるくるみ。
くるみ「なに言ってんだか…(ｰｰ;)」
「ねぇ〜、チューしていい？」
そういうと返事も待たずにフレンチキス…
えっ？って顔してるけど、まんざらでもないんでしょ(笑)
そしてあ〜たん誕生から2年後の去年の春…
丁度、照と菜緒ちゃんの結婚式の一週間前に俺とくるみも晴れてパパとママになった。
そしてその頃、このカップルにも問題が…
ー 若菜 ー
「康二…いるんでしょ？あけて！」
康二の部屋ではなくて、隣の住人のドアが開く。
隣「朝からうるせぇんだよ！」
「どうもすみません…」
ここ最近、康二の様子がおかしくて…
ついに一昨日、毎日欠かさずくれていたLINEが途切れたので心配になって部屋を訪ねて見たけど返事がなく、勤務先でもあるテレビ番組の企画・制作を行なっているＴ社にも連絡を入れてみる。
会「向井さんなら、昨日休職届が提出されてますけど、ご存知ではなかったですか？」
休職？
え〜っ！聞いてないんだけど。
でも康二がこのところ悩んでいたのは事実で、久しぶりのデートでも口数が少なく
「康二、なんかあった？」
聞いてみても
KM「何もないよ…」
関西弁は認知されてるから俺の会社では、別に共通語に直さんでもかまへんのよ。って言ってたのに、この頃の康二は私との会話でも共通語が多い。
特に、自分で気づいてないみたいだけど、調子が悪い時はずっとこんなしゃべり口調。
やっぱり変だよ、康二〜…
無理しないで 康二・（人5）side→←側にいてほしい （人2）・辰哉side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっきーまま
| 作成日時：2024年1月15日 23時
