シャイボーイ (人5)・康二side ページ10
− 若菜 −
あんなに大好きだった先輩から、今、私…告白されてる?
KM「聞いてる、若菜?」
驚きすぎて返事を忘れてた。
「私なんかでいいんですか?」
心の中にある不安を言葉にしてみた。
KM「若菜が、ええ!」
その言葉に涙がこぼれ落ちた。
KM「え〜っ?嫌やないよな?なんで泣いてんの?」
「だって〜、元カノがあのAさんですよ。私なんかを選んでくれるわけないって…」
KM「元カノなんて関係ないで。今、俺のこことここの中の殆どを占めてるんは若菜やで。」
と言いながら頭と胸の辺りを指を指す。
こういう例えが先輩の優しいところ…
私も真似して
「こことここがですか?私と一緒です。私も先輩でいっぱいです。」
どさくさに紛れて自分の思いも告白すると、先輩がちょっと照れくさそうに
KM「一緒だねっ」って言ってくれた。
− 康二 −
若菜の気持ちも一緒でよかった。
それにしてもこないにうまくいってええもんなのか?
ちょっと考え込んでたら
若菜「どうかしました?」
と俺の顔をのぞき込む若菜…
あかんわ、今日は頭のねじが壊れそうなくらい若菜でパンパンになっとる。
そやけど"先輩"ゆう言い方や、この敬語が気になる。
俺はもう若菜って言うてるけど…
「ねぇ〜、なんて呼んでくれるん?」って手を握ると、真っ赤になって
若菜「急に呼び方を変えられるかな?でも誰も呼んでいない呼び方がいいなっ…
康二君ってどうですか?」
「なんか新鮮でいいねっ。じゃぁ〜、次からはそれで呼んでな…ほんで呼ばへんと返事しぃひんから…あと敬語も禁止。」
すると繋いでおらへん方の腕でガッツポーズをしもって
若菜「頑張ります!!」
もう〜、かわいすぎる!
そやけど俺にはもう一つ大事な任務が…
若菜と付き合い始める事、岩本先輩にどう報告するかが最大にして難関任務。
なんとなしに離れがとうて、家の前で立ち話ししとると先輩の車が…
どうやら帰ってきたようや。
車を降りるなり、先輩が
HI「康二、やけにくっつきすぎてない?」
「いや、あの〜…」
菜緒「ひーくん、顔…怖いよ。はい笑って…」
ここは思い切って宣言しようとしたその時
若菜「お兄ちゃん、私、康二君と付き合うことになった!」
いきなり康二君呼びと交際宣言…
HI「マジで?」
そう言うた先輩の顔が、マジ怖い。
そやけどここは男らしく
「お兄さん、そういうことになったんで、宜しくお願いします。」
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっきーまま | 作成日時:2023年12月25日 21時