9人のナイトに愛された天使たち－4章－ (ページ9)

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これからの事…　（人1）・（人2）side ページ9

HI「こっちも人が多いけど、若菜たちは無事お参りできたかな？」

ひーくんってば、さっきから若菜ちゃんの事ばっかり…(-_-;)

「向井さんがいるんだし、ちゃんと手も繋いでるだろうし、公共の交通機関を使ってる分だけ若菜ちゃん達の方が無事にお参り済ませてるんじゃない…」

HI「手を繋ぐ？俺の承諾もなしに？」

くるみ「照、あんた、若菜ちゃんの父親なの？過保護すぎるよ。」

TF「そうだよ。さっきから若菜ちゃんの心配ばっかで、隣にいる彼女さんがご機嫌斜めになってるんじゃないの？ねっ、菜緒ちゃん…」

「ふっかさん、大正解。でも斜めを通り越して完全に真横ですけどねっ(-"-)」

すると初めて私の方をチラ見して

HI「えっ？若菜だし、妹だよ。妹にやきもちなんて焼かないよな？菜緒…」

「普通の心配だったらやきもちなんて焼かないょ。

それにひーくんだって、若菜ちゃんの気持ち、知ってるんでしょ？だったら応援してあげなよ。

気にし過ぎは、側にいる彼女としてはいい気分ではない！」

もっと可愛くいえたらいいんだけど、私は物事をオブラートにつつんでという芸当ができない性分だから…

－くるみ－

菜緒ちゃんは気持ちがいいくらい自分に正直で、本当に羨ましい。

私もどちらかというとはっきりとものをいうタイプだけど…こと、ふっかの家族の事に関しては、ちょっとモゴモゴしてしまう。

家の事情もある程度、ふっかのお母さんから聞いてるから、彼の迷いをかき消すような言葉をかけてあげたいのだけど、ちょっとだけ壁を感じてる。

どうすればこの壁をぶち破れるのか・・・

菜緒「そういえば、ふっかさんは就職決まったんですか？」

菜緒ちゃんが核心をついてきた。

TF「まだ・・・もうすぐ卒業なのにねっ、しばらくプーかもねっ(笑)」

HI「家の仕事、継がないの？ふっかんち、建設会社でしょ？」

さっきまで喧嘩寸前だったこのカップルの切り替えの早さにただびっくり…

「まっ、ふっかも色々と考えてるんだよね…」

すかさず助け舟。

すると当のふっかがポツリ

TF「やっぱりそれが妥当なのかな？親父の体の事を考えると、それが一番いいのかもしれないなっ…」って考え込んでしまった。

ふっかのシリアスな表情を見て、しまったという表情の２人…

今更ですよ・・・(-_-;)

「でもふっか…自分の事なんだから、一時の感情に流されずにふっかの思うようにしなよ。

だってふっかの人生なんだからさっ…」