お前の事が好きやねん 康二・（人5）side ページ8
− 康二 −
浅草寺に着くまでにめっちゃ人混みにもまれて、手を繋いでたはずの若菜とはぐれてまう。
携帯で連絡を取ったら済む話やけど、若菜の携帯を俺が持ってる事実。
着物用のバックがあまりにもこまく、携帯すらも入らずで
「俺のボディバックに入れといてあげんで。」って預かった矢先の出来事で…
なんで照れたりせんともっとしっかり繋いでいなかったのかと猛反省。
家に帰るくらいの電車賃は持っとるやろうけど、そんな問題やない。
今日は慣れへん着物を着てるし、若菜の事やから俺を探して足が痛 なったりしてへんかな？
俺も人混みとは逆方向に人をかき分けながら歩く。
気ばかり焦るけど、人が多 てどないしょうもない。
そん時、少し先にある仲見世通りのお店の方から
若菜「せんぱぁ〜い！ここです!!」俺の姿を見つけた若菜が大声で叫んだ。
こないな人混みの中から、俺を見つけてくれた若菜のことを心から愛おしいと思った。
俺は今日ちゃんと気持ちを伝えへんと、きっと後悔する。
「そこで待っとって… すぐ行くから〜！！」
やっとの思いで若菜の元に駆け付け、即座に手を握ると
「ごめんな…心配させちゃって。もう絶対、この手を離さへんから！」
− 若菜 −
そんなつもりではないのかもしれないけど先輩の
KM「もう絶対、この手を離さへんから！」
の言葉が告白をされているようで、急にドキドキが止まらなくなった。
それから後も
KM「大丈夫やった？」って聞いてくれて何度もごめんと謝ってくれた。
そのあとは俗にいう"恋人繋ぎ"で一歩一歩ゆっくりと歩いてくれた。
私はその背中をしっかりと見つめていた。
必死の思いでお参りを終え、帰りの電車の中…
人も少なく、込んでもいない車内の中でも、ずっと何も言わず手を握っていてくれた先輩…
このままじゃ、好きだという気持ちがあふれてしまって収拾がつかなくなりそう
電車を降りて家までの帰り道…
先輩がやっと口を開いた
KM「若菜、ごめんなっ。着物なんて慣れへん格好のまま連れ出したりしぃ…」
「そんな、先輩のせいじゃないです。」
KM「俺、この間からずっとお前の事ばっかり考えてて、この気持ちをはっきりとさせとうて今日先輩の家に行ったんや。」
少し前を歩いていた先輩が急に振り返り、急接近…
そして少し乱れた私のおくれ毛をそっと耳にかけながら
KM「若菜、お前の事が好きやねん…俺の彼女になってくれへん？」
これからの事… （人1）・（人2）side→←初詣 康二・（人5）side
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
