絶対に忘れない… +勇斗side ページ49
− A −
「私の幸せを最優先した？
それって、どういうことなの？」
頭の中がグシャグシャで、お兄ちゃんにきつく当たってしまう。
お兄ちゃんにとっては晴れの日だっていうのに…
私ったら自分のことばっかりだ。
でもどうしても納得がいかなくて・・・
HF「お前の気持ちはわかる。だけど、聖都の最後の頼みだったんだ。
でも、今こうやって俺が種明かしをしてる時点で、聖都を裏切ってる…
やっぱり嘘はつけなかったよ。
今からちょうど半年前、聖都が全部打ち明けてくれた時、俺も信じられなかった…
なんで、聖都がそんな病気にって、絶望したんだ。
でも聖都は言ったんだ…病気になったのが自分でよかったって・・・
Aじゃなくて本当によかったって・・・
本当にお前は愛されてたんだなぁ〜」
お兄ちゃんの呟きに私は聖都の大きな愛に包まれていたんだと、今更ながら思い知らされた。
HF「そんな聖都の頼みだったんだよ。断れないだろっ？
正直、俺もお前を守りたかったよ。聖都から解放してあげたかった。
だけど、あれからのお前を見て・・・これは間違いだったのかってそう思った。
ちゃんと聖都の死と向き合い、彼の愛を受け止めて、より幸せになるというシナリオの方が正しかったのかもなっ。
でも、、、もう聖都はいない。
そこはちゃんと理解するんだぞ…A」
お兄ちゃんはそういうと香織さんもここに呼ぶといい始めた。
私を１人にしておけないって…
でも私はお兄ちゃんに嘘をついた。
「わかった…聖都は私の事を考えてくれたんだよね？
わかった。だからお兄ちゃんは香織さんの所に戻って…
お兄ちゃんが今守るべき人は香織さんと香織さんのお腹にいる赤ちゃんの事でしょ？
私は本当に大丈夫だから…」
− 勇斗 −
本当に大丈夫なんだろうか？
でも香織の事も心配だった…こんな日に置いてきぼりにした。
２人にとって大事な日なのに…
だからどこかでAの言葉を信じようとしたのかもしれない。
聖都…お前の選択は間違っていたのかもなっ。
俺もどこかであいつを甘やかせていたのかもしれない。
ここから先はAの問題だ。
手を貸すことはあっても、あいつの前にレールを引くことはない。
Aのレールは自分で引く、そう、あいつ自身が自分と向き合い、そして自分の未来を決めていけば、それでいいんだと強く思った。
空を見上げて
「聖都〜！！お前の事は絶対に忘れない。ありがとう…」
スマホの中の笑顔 +（人8）side→←最優先すべき事 +勇斗side
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
