9人のナイトに愛された天使たち－4章－ (ページ43)

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全てが繋がった？　辰哉・（人1）side ページ43

－辰哉－

「大介…どっきりにも程があるぞ(笑)洒落になんないから、その手の嘘はさぁ～」

信じたくない気持ちが言葉になる。

その時、翔太からLINE。

SW『大介から連絡来たよな…信じられないのは俺も涼太も一緒だよ。でも事実だから・・・』

そのLINEを見て電話口の大介に、

「翔太からLINEきたよ・・・大介、お前、何か知ってたの？」

DS「知ってた…でも口止めされてた。」

「口止めされてたって!!」

DS「あいつの最期の願いだったんだよ。最期の最期。裏切ることなんてできないだろ？
お前が俺だってそうしたよなっ、そうだろっ？」

最後はそのまま消えてしまいそうな声で呟くと、ガタンと音がして呻くような大介の泣き声が聞こえて来た。

「すぐ行く…今、家にいるんだよなっ？大介、すぐに行くから…」

そういうと俺はそのまま走り出してた。

ただならぬ空気感を感じた照が、すぐに車で駆けつけてくれた。

HI「ふっか、乗って！」

助手席には心配そうに俺を見つめる菜緒ちゃん…

そして後部座席にはくるみの姿。

車に乗り込んだ途端にしっかりと手を握ってくれた。

くるみ「ふっか、とりあえず大きく息して…過呼吸になってるから。」と言いながら背中を何度もさすってくれた。

男が泣くなんて…でもこんな時に泣けないのはもっと辛すぎる。

そう考えた時、Aちゃんの顔が真っ先に浮かんだ。

「菜緒ちゃん、Aちゃんち、知ってる？」

－菜緒－

ふっかさんがなんでAの自宅を聞いたのか、最初は訳が分からなかった。

けど、佐久間さんの電話の後にふっかさんが取り乱し、最終的にAの自宅を聞いたことで点と点が繋がって線になった気がした。

「もしかして、聖都さんに何かあったんですか？」

すると少しずつ平静を取り戻したふっかさんの口から

TF「聖都が、亡くなったらしい…」

ふっかさんの言葉にひーくんが急ブレーキ。一同、前のめりになる。

くるみ「照、危ないよ…」

HI「でも…」

くるみ「ちょっと落ち着こう。照、ハザード点けて路肩に寄せて…」

ひーくんがくるみさんから言われたとおりに車を路肩に寄せる。

そしてくるみさんがふっかさんにゆっくり話しかける。

くるみ「ふっか、今、聖都くんが亡くなったっていってたけど…どういうこと？」

TF「詳しいことはわからない…でも大介はこの事実を前から知ってたみたいなんだ。
その事と聖都がAちゃんと別れた事、関係あるみたいに思えて…」