（人8）のメール +亮平side ページ40
− 亮平 −
そう、亜美ちゃんと連絡が取れなくなって1年。
亜美ちゃんからの好意を確かに感じていただけに、俺の心にぽっかりと穴が空いたようで…
ようやく俺は自分の気持ちに気がついた。
アメリカに行ってしばらくはまだ未練タラタラで、携帯がなる度にAから？なんて期待してたのに…
今は亜美ちゃんかなって…
その頃、T大時代の教授がアメリカに…
そして亜美ちゃんがうちの大学に転入した事を知った。
研究熱心で頑張っているって、、、
どうやら彼女は俺と知り合いだという事は伝えていないらしく。
俺はその事にひどく意気消沈した。
それからはや1年、こちらの大学院卒業を機に古巣のT大の研究室に戻る事にした。
Aから逃げる為に選んだ留学…
それがこんな形で、日本に戻る事になるとは、自分でもかなりびっくりしている。
でも今度は俺が亜美ちゃんにこの気持ちを伝える時だ。
「A、彼女さっ、彼とかいるのかな？」
意味ありげに笑うA
A「しらなぁ〜い。亜美ちゃんも院生になってから忙しそうで連絡取れてないし…私も今年から社会人１年生で割と忙しくしててさっ…
そんなに気になるんだったら、自分で聞けばいいんじゃない？」
お前、性格悪くなってないか？(ｰｰ;)
− A −
亮ちゃんと亜美ちゃん…すごくお似合いの２人。
でも意外だったのが、亮ちゃんを追っかけてアメリカ行きを決めたようなものなのに、自分から連絡しなかったんだね。
結果的にその奥ゆかしい行動が亮ちゃんの心を掴んじゃった訳だけど…
なんだかみんな前進してるのに、私1人だけ取り残されてしまったみたいで、、、
お兄ちゃんの晴れの日だというのに気分が滅入る。
その時、凛からメールが…
凛『今日、勇斗さんの結婚式だよね。おめでとう。
披露宴が終わったら連絡待ってまぁ〜す。』
凛に知らせてなかったっけ？
さっき、菜緒と凛からの祝電が読み上げられてたよね？
とりあえず、お礼のメールを返しておこうっと…
『祝電、ありがとう。2人ともキラキラしてて嬉しそう。
次は、凛と佐久間さんの番かな？』
でもそのメールには既読がつかないまま…
その凛の意味ありげのメールにそんな事柄が隠されていたとはつゆ知らずに、私は久しぶりに亜美ちゃんにLINEを送る。
『亮ちゃんが日本に帰るみたいだよ。』
この時の私は人の幸せでしか、束の間の喜びを感じる事が出来なかったんだ。
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
