図書室の出会い… （人6）・亮平side ページ4
− 若菜 −
Aちゃ〜ん、阿部さんが来るならちゃんと伝えといて(ｰｰ;)
思い切りオフの私での再会になってしまった。
ノーコンタクト、ノーヘアセット、そして極め付けのノーメイク。
「とりあえず、化粧室に行ってきていいですか？」
RA「了解。じゃあ〜、俺はあのベンチで待ってるから…
荷物は置いといていいよ。」
優しい阿部さんの申し出なんだけど、その中に私の変身グッズが入ってるから、、、
「あのその中に必要なものが入ってるんで、持っていきます。」
伏し目がちにそう伝えると猛ダッシュで化粧室。
まずは化粧ポーチからコンタクトを取り出して入れるっと…
そしてメイクだけど、あいにく色付きリップしか持ち合わせてない( ; ; )
あとスタイリングドライヤーも多分電圧の関係で使えない。
仕方ない、、、三つ編みをほどくかっ。
程よいウェーブがかかってる髪…
これが今できる私の最大限のオシャレ。
でも前向きに考えることにしよう。
今日が最悪だからこそ、あとは上昇するのみ！
荷物を持って阿部さんが座ってるベンチへ…
すると阿部さんが本を読んでいる。
表紙を見ると私も最近読んだ本…
読む本の趣味が一緒だということも、ちょっとした喜び。
そう、最初も図書室のあの会話から始まったんだ…
「私もその本、先週読み終わりました。面白いですよね。
読み終わったら、感想聞かせてください。」
意図して発した言葉ではないけど、自然にその言葉が出ていた。
− 亮平 −
あれっ？亜美ちゃんのさっきの風貌といい、今の言葉といい、前にこんな事があったような…
「あっ、この本、面白いよね…」
顔を上げると様変わりしている亜美ちゃんが…
「あれっ？魔法でも使ったの？(笑)
さっきの亜美ちゃんと違って、ロサンゼルスverじゃない。」
すると少し頬を染めて、
A「いや、とりあえず身だしなみを整えただけで…
さっきがあんまりだったから…」
「そんな事ないよ。あの三つ編みverも可愛かったよ。そして、昔を思い出しちゃったよ。」
亜美「昔って…」
「変なこと聞くけど、亜美ちゃんはAと同じ小学校だったよね？」
こくりとうなづく亜美ちゃん…
「亜美ちゃんは覚えてないかもしれないけど…小学生の時に今の逆のシチュエーションがあったんだよね…
覚えてないか？(笑)」
すると亜美ちゃんの瞳が少し潤んだ気がした。
亜美「思い出してもらえたんですね…」
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
