お別れ会 +聖都side ページ28
− A −
聖都と話をしてくるって言ったお兄ちゃんが帰ってきた。
私の顔をみるなり、
HF「もう聖都の事は忘れろっ…あいつが大事なのはお前じゃない。自分自身なんだよ。
あんなに野望が大きい男だとは、俺も知らなかったよ。
ニューヨーク支社に行って、そのまま海外で起業したいみたいだ。
そんな時に"恋愛"だとか"結婚"なんて考えてられないんだろっ…
もしかしたら"結婚"ってものでさえ、仕事にとって優位に働くとすればそちらを選ぶんじゃないのか…
今日の俺の感想ではいくら話しても無理、全くかみ合わないって感じた。
だからあいつの事はもう忘れろ、いいなっ…」
そういうと自分の部屋へ・・・
でも私はこの時少し違和感を感じていた。
お兄ちゃんの目が少し赤く見えたから、、、
泣いたの?私の為に?
でもそれ以上聞くこともできずに私は眠れない夜を過ごした。
− 聖都 −
大介の勧めで涼太、翔太、ふっかと最後に飲みに行くことにした。
学生時代によく5人で行ってたあの店に…
そこでも大介には3人にはくれぐれも秘密にしてほしいという事をお願いしていた。
SW「すごいじゃないかっ…それって、栄転だよなっ。」
「まぁ〜ねっ。でも当分日本には戻れないから、失うものもかなりあるけどねっ…」
RY「それってAちゃんの事?」
DS「時期が時期だろっ。Aちゃんも就職先も決まって新しい生活が始まるし・・・なっ、聖都」
「一緒に行こうって言わなかった。AにはAの人生があるからさっ…」
TF「って事は・・・別れたの?」
核心をついてきたふっかの言葉に一同無言になり、ちょっと気まずい空気になる。
SW「Aのこと、将来を見据えた付き合いじゃなかったって事だったのか。」
「そういうことになる…よなっ。」
またもや沈黙…
RY「Aちゃんも納得したの?泣かせたんじゃない?」
涼太の言葉が胸の奥の方までズシーンと響く。
DS「まっ、その話は、、、お互いの間でもう解決してることだし…
さっ、これで当分会えなくなるんだし、ほらっ、楽しく飲もうぜ。
ここの焼き鳥、絶品だったじゃん!!
なっ、ふっか・・・何食べる?」
大介が必死で場を取り繕おうとしているが、翔太も涼太も内心穏やかじゃないよなっ。
俺とAが幸せになるために、身を引いてくれた2人だから…
だけど今からはプレイオフだ…
俺の分まで2人でAを笑顔にしてほしい…
涙が乾き笑顔を取り戻すまで、側にいてくれ。
卒業旅行 +大介・(人8)side→←悲しい理由 勇斗side
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みっきーまま | 作成日時:2023年12月25日 21時