悲しい理由 勇斗side ページ27
聖都の家近くにあるコーヒーの美味しい店に俺は呼び出された。
高校時代、テスト帰りによくここに来ていた事を思い出した。
店に入ると聖都の横にもう一人男性が座ってた。
「聖都、久しぶり…えっ、こちらの方は？」
DS「聖都の中学からの友達で、佐久間って言います。」
この人、もしかして…
「凛ちゃんの彼氏さんですよね？前に凛ちゃんから自慢の彼だっていって写真見せてもらってたので…初めまして。」
DS「凛がそんな事言ってたんですね…照れるなっ。」
でもどうして佐久間さんが一緒にいるんだろう？
すると俺の？を感じ取ってくれた佐久間さんが
DS「実は大事な話があって…」そう前置きをした後、別れの理由を話してくれた。
Aを大事に思っているからこその決断だという事が分かったと同時に、それで聖都に悔いが残らないのかという事が気になった。
「ごめん、今聞いたばかりでかなり動揺してる。お前が…どうしてお前なんだよ」
そういうと零れ落ちた涙…そして自分の死が近づいているというのに、それでもなお、Aの未来を考えていてくれる聖都
SM「それは俺が一番考えていることだよ。どうして俺なんだよってね…
でも俺は今まで恵まれすぎるほど恵まれてたんだ。
いわば25年だったけどそれだけ濃い人生を送ってきたんだって、そう思ってる。
初恋の人と相思相愛になって、俺の為に泣いてくれるいい友達がいて、家族にも恵まれていて…出来過ぎてんだろうっ
そりゃ〜、最初に聞いた時には絶望しかなかったけど、今はみんなに感謝しかない。
Aにも今はすごくつらい思いをさせてしまってるけど、未来のAを考えた時に俺は一つの通過点でいたいと思った。
死んでいく人に生きている人は思い出では勝てないもんなっ。
思い出ってどうしても美化されてしまうから…
だから勇斗にも協力してほしい…Aにとって俺は自分の人生しか考えていない傲慢な男という印象で構わないんだよ。逆にそう思ってもらって別れたかった。
死んでからは見守ることはできても、手を差し伸べてともに未来を歩くことはできないからねっ…
Aには愛にあふれた幸せな人生を送ってほしいんだ…」
聖都がAを語るとき、こんな表情で語るんだ…
そして我が妹はこんなに愛されているんだと実感した。
「もし生きてたら、Aと家族になってくれてたんだよねっ？」
そう尋ねると…
SM「もちろんだよ。俺にはAしかいないからねっ…」
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
