もう側にいられない +聖都・大介side ページ24
- A −
突然告げられた別れに動揺してしまった私。
そんな私を目の前に淡々と話を続ける聖都
SM「ごめん、突然こんなこと…でも俺なりに考えて出した答えなんだ。
Aと同じ未来はもう歩けない。本当にごめん。」
そういうと深々と頭を下げた聖都。
ニューヨークという言葉が出た時に頭をかすめたのは、一緒に行こうという聖都の言葉。
でも違った。
聖都にとって私という存在はそれだけの存在？
でもそう突き付けられた途端に涙が止まらなくなった。
いつもの聖都ならそんな私に声をかけてくれるのに、今日の聖都はただうつむいているだけ…謝罪の言葉以外は何も語ってはくれなかった。
そんな聖都を残して私は一人店を出た。
追いかけてきて抱きしめてくれるのではないかという密かな期待を胸に・・・
でも私の後ろに聖都の気配はなかった。
私たち、本当にこれで終わってしまったの？
このやるせない気持ちを抱えたまま私は暫く茫然と立ちすぐんでいた。
− 聖都 −
Aから遅れる事10分程して俺も店を出た。
Aと逆の方向へ歩き出す…その途端、俺の中の何かが壊れてしまい、人目も気にすることなく涙してしまっていた。
余命宣告をされた時でさえもなんとか冷静を保てていたのに、今回は自分の感情でどうすることもできないくらい涙があふれて仕方なかった。
気が付いたら、俺は大介の家の前に…
丁度その時にムーンの散歩から帰ってきた大介が、
DS「聖都…どうした？」声をかけてくれた。
振り向く前に涙を拭き、そして笑顔で
「ムーンに会いにきた…」そういうとムーンと顔を合わせるようにしゃがみ込み
SM「お前が繋いでくれた俺の初恋、すごく楽しかった。ありがとなっ、ムーン…
でもその楽しかったAとの日々を今、終わらせてきた。」
− 大介 −
ムーンの散歩から戻ると家の前に聖都の姿…
その横顔は見たことのないくらい弱々しくて、嫌な予感が真っ先に頭に浮かんだ。
「聖都…どうした？」声をかけると
さっきまでの涙を隠すかのように笑顔を見せると
SM「ムーンに会いにきた…」というとしゃがみ込みムーンに話しかける。
SM「お前が繋いでくれた俺の初恋、すごく楽しかった。ありがとなっ、ムーン…
でもその楽しかったAとの日々を今、終わらせてきた。」
「Aちゃんと別れたって事？」
すると聖都が静かに呟いた。
SM「もう側にいられなくなったからねっ…」
その呟きに何も返す言葉が見つからなった。
お兄ちゃんの優しさ +勇斗side→←突然の決別宣言 +聖都side
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (
レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっきーまま
| 作成日時：2023年12月25日 21時
