君しかいない… 大介・(人8)side ページ19
− 大介 −
凛「大ちゃん、ねっ、聞いてた?」
あの日から聖都のことが気になって仕方なく、かなり注意力散漫になっている。
「あっ、ごめんね.ぼ〜っとしてた。なんだっけ?」
凛「大ちゃん、どうかした?今日、いつもの大ちゃんと違う…なんか心配ごとでもあるの?」
はや付き合いだして3年…
凛はいつもこういう細かいところに気づく。
話しを聞いてなかった俺を責めることもせずに、逆に俺の心配をしてくれる。
なんだかその優しさに今日は無性に甘えたくなる.
「凛、ぎゅーってしていい?」
凛「わかった。いいよ。今日は私がぎゅーってしてあげるよ。ほら、おいで〜!」と両手を広げて最高の笑顔。
「凛〜!愛してるよー!」
もしかしたら、こんな些細な幸せな時間も聖都は送れないかもって思ったら、とてつもなく悲しい気持ちになった。
− 凛 −
昨日Aからの電話で、聖都さんが過労で体調を崩してしまって、大ちゃんが迎えに行った事を聞いていた。
大ちゃんのことだから、上の空の原因はきっと聖都さんのこと…
ただの過労だって聞いてるんだけどなっ。
それとも他にAや私に言えない事でも?
一瞬で色んなことが頭を駆け巡ったけど、大ちゃんが言わない事に理由があるんだと思うから…
今はそっとしておこうっ。
「大ちゃん、悲しい気持ち…少し、和らいだ?」
DS「凛は俺のこと、なんでもわかるんだね…
もう幸せ過ぎて泣きそうだあー!」
ってほんとに泣きそうな顔になってた。
− 大介 −
凛の包容力に救われた。
こんなにかわいくて、懐の大きい女の子にはもう二度と巡り会えないかも…
そう思った瞬間、俺の口から
「凛、俺の嫁になってくれない。
俺、リアルな嫁にするなら凛しか考えられないよ。
今すぐって訳ではないけど…約束してくれない?」
すると少し驚いた顔をした凛。
でもすぐに笑顔になった。
凛「予約ってことね…う〜ん、どっしようかなぁ〜?(笑)」
「えっ、ダメなの?」
凛「予約はキャンセルできないよ。いいの?」
「もちろんだよ〜、絶対キャンセルしない!」
凛「じゃっ、予約OK。ただプロポーズはもう一回してくれるんだよね?」
そういうと顔を覗き込まれた。
「当たり前じゃん。本番はもっとロマンチックに決めるから…」と言いながら腰に手をまわす。
すると人差し指を唇に当てられて
凛「あとからねっ…」ってかわされた。
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっきーまま | 作成日時:2023年12月25日 21時