未来はくる? +聖都side ページ18
− A −
電車に揺られて間も心配で心配で…ずっと手が震えてた。
それはちょっと具合が悪くてっていうレベルに見えなかったから、、、スマホの画面をただただ見つめていた。
聖都から電話があったのは、家に着いてから…
SM「もしもし、A…今日はごめんなっ。」
「ううん、そんなことより体は?体は大丈夫なの?」
SM「いや…それがさっ、実は…」
「なに?悪い病気なの?」
聖都の声のトーンが急に低くなる…ドキドキが加速する…
SM「実は・・・過労でしたぁ〜!年末年始休みがなかったからねぇ〜(笑)」
「ほんとに?ほんとにほんと?」
その声にすがりたくなる…
SM「ほんと!ゆっくり休めば大丈夫だって…薬ももらったし、さっきまで点滴打ってたし、もう大丈夫…」
「でも明日はゆっくり休んでねっ。私、連絡するのを我慢するから…絶対、休んでよ。」
− 聖都 −
Aに連絡を入れる。
案の定、今にも泣きだしそうなAの声…
すごく心配したんだろうなっ。
ごめんなっ、A・・・
身体の事を聞かれた時、俺の中で迷いが生じてた。
Aに言うべきか、それとも言うべきではないか…
「いや…それがさっ、実は…」
すると心細そうなAの声…
A「なに?悪い病気なの?」
その声を聴いた途端、俺の迷いが消える。
やっぱりAにこの事実を告げるべきではない。
「実は・・・過労でしたぁ〜!年末年始休みがなかったからねぇ〜(笑)」
俺はちゃんと笑えているだろうか・・・
するとホッとしたようなAの声が、聞こえてきた。
A「ほんとに?ほんとにほんと?」
「ほんと!ゆっくり休めば大丈夫だって…薬ももらったし、さっきまで点滴打ってたし、もう大丈夫…」
俺にとってはAに会えるのが一番の薬なのに、Aの次の言葉は、やっぱり俺の大好きなAらしい言葉だった。
A「でも明日はゆっくり休んでねっ。私、連絡するのを我慢するから…絶対、休んでよ。」
その言葉を最後にAは「切るよ〜!!」って明るく言い放って、電話を切った。
俺も明るく電話を切った。
だけど、電話を切った後、俺の頬に一筋の涙…
どうして俺はこんな病気になってしまったんだろう…
ただただ悔しくて、悲しくて、辛くて、しょうがなかった。
俺の未来はある? Aとの未来はあるのだろうか?
考えれば考えるほど、溢れる涙を止めることができなかった。
君しかいない… 大介・(人8)side→←聖都の覚悟 大介side
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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みっきーまま | 作成日時:2023年12月25日 21時