9人のナイトに愛された天使たち－4章－ (ページ14)

今日:9 hit、昨日:27 hit、合計:13,344 hit

嬉しい再会　（人3）・ラウールside ページ14

－天音－

らうくんと再会できてすごく嬉しかった。

だってここの事務所に決めたのもらうくんのいる事務所って聞いたから・・・

あの日以来、何度か学校で見かけたけど、当然クラスが違えばそこまで接触する機会はなくって、、、私は小学校を卒業した。

中学校はお母さんが虐められていることを知って学校や役所と相談して、越境でちょっと離れた中学に入学した。

一緒のスタートだとそこまで虐められることもなく、逆におしゃれに興味を持ち始めた女子たちが、私を女王様のように扱ってくれて、気づけば私は学校でもかなりの有名人になっていた。

もちろん原宿辺りに買い物に行けば、何社もモデル事務所の人から声をかけられたり…

でも今まではまるで興味がなかったんだけど、

あの日ここの社長が

CEO「君と同じくらいの年齢で【FINEBOYS】というボーイズファッション雑誌の専属モデルをやっているラウールもうちで仕事してるんだよ。知ってる？ラウール…」

「ラウールくんって本名ですか？もしかして村上ラウール真都くん？」

CEO「よく知ってるね…ファンなの？」

「いえ、小学校の時の同級生です。」

そういうと社長が何故か盛り上がっちゃって

CEO「じゃあ～、絶対うちの事務所においでよ。ラウールと仕事出来たら不安とかないんじゃないの？」

って言われこの事務所に入ることになった。

そして今日初めての打合せ。

さっき話した時、、、私の事を覚えてくれていたみたいで結構テンション上がっちゃった。

でもラウール君はすごく不機嫌。

私、今日一の笑顔で挨拶できたと思ったのになっ…

－ラウール－

CEO「今日は結城ちゃんの初めてのお仕事が決まったんで、ラウールにも打ち合わせに参加してもらったんだ。…」

RU「結城の仕事と俺がどう関係してるの？社長…それってどういう意味？」

感じ悪いのは俺も一緒かもしれないけど、なんでこいつと一緒の仕事しなきゃなんないのっていう気持ちが強くて…

CEO「結城ちゃんも初めてだから、知り合いがいた方が撮影も順調に進むかなって思って…」

「僕の時は一人きりだったけど…」

そしてこの話しのからくりを話してくれた。

早い話、結城を売り込みに行き、同級生情報を流したら、大手出版社が見出し5ページで僕らのコラボ企画を立ち上げたらどうかという案をもらい、この状況になったらしい。

最初は乗る気じゃなかったけど、事務所に所属している身としては、断ることも出来ず…打ち合わせに臨んだ。