9人のナイトに愛された天使たち－4章－ (ページ12)

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３年後(2)…　聖都side ページ12

年末だというのに、まだ会社…

卒業時に先輩に誘われて起業したばかりITコンサルティング会社に就職したのだが、会社がそれなりに大きくなっていき、今では海外とのやり取りも多く営業職の俺としては忙しく海外を飛び回っている毎日…

もちろん、Aと会えるのも、仕事の合間に食事をするぐらいで…多分、寂しい思いをさせてると思う。

大介はフリーのダンスインストラクター。ダンス大会での優勝経験も2.3度あるという事で、スポーツクラブやダンススクールに引っ張りだこの人気のインスト。

ゆえに自分でそれなりにスケジュールをコントロールできるために、凛ちゃんとの時間もちゃんと取っていて、公私ともに充実しているみたいだ。

翔太は美容師で年末が稼ぎ時だから、俺と一緒できっとまだ仕事をしてるだろう。

でも国家試験を合格してからは、その道を究めるかのように、就職した美容院でスタイリストまで１年という最速記録をたたき出し、今ではなかなか予約が取れない美容師としてこの間雑誌に掲載されていた。

涼太は大手飲食チェーンに就職して３年目、、、本来希望していた企画開発チームで大きなプロジェクトチームに選ばれたとかで、今は仕事にまっしぐらのようだ。

翔太と涼太に関しては、今は恋人よりも仕事というスタンスのようで、浮いた話は一切聞かない。

それってまだ、Aのことが忘れられない？

ふっかは卒業してしばらくはフリーターで色々な仕事をしていたみたいだけど、２年前に親父さんが他界してからは、家業である建設会社を継いで頑張っている２代目社長。

自分より年上の人、社歴の長い人を相手に日々奮闘しているみたいで、かなり大変な毎日を送っているとくるみちゃんから聞いている。

くるみちゃんと俺は働いている会社が同じビル内にあるという事もあって、よく会っていたのだが、今年の夏にその会社を退職してふっかの会社の経理をやることに決めたらしい。

あの２人はもう結婚に向かっているという事だなっ。

人を思いやる気持ちの強いふっかと、いざという時に踏ん張れるくるみちゃんはお似合いの２人だ。

あとめめはサッカー推薦でＨ大学に入ったんだけど、１年の終わりに膝の故障であえなく引退…

今はバイトとあのサッカークラブでチビッ子にサッカーを教えているらしい。

最初はかなり落ち込んでいたらしいけど、今は気持ちを切り替えて大学生活を謳歌していると聞いている。

そしてあのらうが驚くべき成長を遂げていた。