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男だけのイブ 翔太・涼太side ページ2

− 翔太 −

展望デッキから、亜美ちゃんの飛行機を見送る・・・

「行っちゃったな…」

RY「無事に見送れてよかった。任務完了(笑)」

「俺たちだけなのか・・・同じところにとどまってるの・・・」

RY「お前は一歩踏み出してるよ。大学辞めて美容の道に進んだんだからさっ…」

「そういう意味じゃなくて・・・Aのことだよ。」

RY「俺は・・・Aちゃんが幸せならそれでいい。最初は色々と考えたけど、会えなくなるよりはこの方がいいかなって・・・それにもうすぐ卒業だし」

「俺はそんなに器用じゃないよ。あの2人を見るたびに、なんだか虚しくなる。だけど、もう会わないという選択はできない。」

RY「なんか迷走してるなっ…でもまずは国家試験だよねっ?」

「だなっ、実技試験もあと1か月だし、とりあえずはそっちに集中だなっ」

RY「俺も卒論の追い込み・・・卒業できないのはシャレにならないからね(笑)」

俺たちは他愛のない話をしながら、何機も飛行機を見送った。

ほんとは涼太も思ってる?

あの飛行機にAに対するこのモヤモヤした感情を全部乗せて飛ばしてしまいたいってね。

でもそれができないのが今の俺の最大の悩みだわ。

俺の中で、Aと聖都の事、認めたくないって気持ちが残ってるという事だよなっ…

この気持ちのコントロールだけがうまくいかない。

涼太みたいに器のでかい男になりたいよ(-_-;)



− 涼太 −

最寄り駅で軽く食事をして翔太と別れた。

翔太は最後まで

SW「イブなのに、俺たちだけだよなっ。こうやって男同士でいるの・・・」

って言ってた。

翔太と別れて一人で歩く帰り道・・・ちょっとかっこつけちゃったかな?

俺だって翔太みたいに本音を言いたいところだけど、2人ともそういう感じになったら、よりAが遠くなる気がして・・・

だからあの気持ちは半分建前、半分本音でもある。

この気持ちも会う機会が少なくなるときっと泡みたいに消えてなくなるものだと思うから、もう少し近くでAを見ていたい。

いつかきっと俺にも俺だけの事を好きでいて、俺もその人の事だけを好きで・・・そんな運命の人が現れるって、子供みたいだけど信じてるんだ。

その時は自分の力でその人を全力で守る。そんな男になれたらいいなって

だから今は、Aの幸せを祈ってる。

Aの笑顔が消えないように・・・

なぁ〜んてね・・・来年こそは愛する人と素敵なイブを過ごしたいもんだな

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りえ(プロフ) - カカオ砂糖さん» ご指摘ありがとうございます。 (1月13日 13時) (レス) id: fa9cfabba3 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ砂糖(プロフ) - あの…オリジナル作品のタグが付いてます…。 (1月13日 8時) (レス) id: 61b8287146 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっきーまま | 作成日時:2023年12月25日 21時

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