曲がり角のあなた…6（ＳＷ結末編） (ページ13)

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＊92＊　シウォンページ13

～ＤＨ side ～

シンガポールへ発つ前の日にギュオンからメールが届いた。

『何か私に報告する事、あるんじゃない？』

この一行だけ(ｰｰ;)

あいつの言いたい事はなんとなく予測はついたけど…

まだハートはそこまで快復しておらず…

『別に…』

とだけ返すと、間髪入れずに返信が…

『慰めてあげるから、いつもの食堂に集合ねっ(o^^o)』って、可愛らしい顔文字付きのメール。

こっちの気も知らないで…

『慰めなんて必要ありません…』

『明日、ユラが日本に戻るから送別会も兼ねてるの！つべこべ言わずに7時に食堂集合！以上！』

～ＥＨ side ～

俺にとって新しい生活が始まる、気持ちを新たに晴れやかに！って思ってる自分は確かにいるのに…

やっぱり長すぎた片思いとの決別は俺にとって予想外のダメージで…何をするにもため息が…

そんな俺の肩をポンと叩くドンヒ先輩。

SD『お前さぁ～、オーディション合格したんだろう？夢が叶ったっていうのにやけにテンション低くない？それとも俺と離れるのがそんなに辛いのか？(笑)』

EH『いや、ちょっと色々あって、その～、なんだか気合いが入んなくて…』

すると俺のそんな気持ちを察してくれた先輩が

SD『何があったにせよ、俺達、一緒に働けるのもあと僅かなんだし、気持ち切り換えて前向きにいこうぜ(*^^*)』

そう言われ先輩の気遣いに改めて感謝。

EH『そうですねっ(^^;; ありがとうございます。あと3日、めいっぱいテンションあげていかせてもらいます(笑)』

そんな会話を交わしていたら、受付の女の子が

受付『ヒョクチェさん、お客様がいらしてますけど…シン・ユラさんって女性の方。』

なんでユラ？ギュオンならまだしも…

受付に行くと

YR『ヒョク～、ここ～！』

EH『どうした？』

YR『あらっ(ｰｰ;) 随分の扱いねっ。Aじゃないとこうも扱いが雑なの？』

最初からつっかかるなぁ～

EH『そんなわけじゃないけど…」

YR『これでも私、あなた達4人の事をかなり気にかけてるのよ。6年前の事の発端は私だもの。
でも明後日にはもうソウルにいないから、その前に私が力を貸したヒョクの思いがちゃんとAに届いたかどうか確認しに来たって訳。わかった？』

確かに最後に告白のチャンスを与えてくれたのはユラだけど…確認するまでもなくこの表情で読み取ってほしいよ、、、今の俺の心境。

EH『オーディションは合格したけど…いい事はそうそうに続く訳ないって、今回の事で思い知ったよ。』