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「個人的に、イメージモデルは東方神起のお2人にお願いしようと思ってまして」
な？
なんて？？
「そうですか、それはまたなぜ…」
「ずっと昔からお願いしたいと思っていたんです。
大人の男の魅力といいますか。そういう方向で考えておりまして。Aさんはメンズコスメも手がけていらっしゃるのでこれはもう絶好の機会だと！」
こんなことって起こるの？
まさか…ね…
「東方神起さんをイメージして、案を出せばいいですか。直接お会いしたりすることは無いのですよね？もちろん」
「いやー！もちろん！！」
ほっ。
よかっ…
「会って頂きますよ！お相手が今回の件を了承して下さったらですが。」
そんな…
.
.
.
私は、あの時、逃げたの。
普通に好きな人と結婚して、
好きな人の子を産んで、育てて。
普通に歳をとりたかった。
そんな未来が欲しくて
でも好きな人が守ってきたものも守りたかったから。
なんて、それは綺麗事が5割で。
彼とは
ユノとは、そんな未来が待ってるか分からなかったから。
私は逃げた。
薄情と言われても仕方ない。
私は自信がなかった。
ユノとお別れしてから
2年後に、縁があって江南にレストランを開業したシェフと結婚した。
結局1年で別れたけどね…
あの瞬間から今日まで
1度もユノと会うことはなくて。
こんな機会ないから、やり遂げたいけど
想定外の展開に、冷や汗が止まらない。
きっと私だけだよね？
ユノはプロだもん。
きっと仕事として、割り切って接してくれるよね。
ねぇ、そうだよね？
ユノは。
大丈夫だよね？
.
.
.
「わかりました！やりましょう！！」
もう逃げないって決めてるから。
やりきるよ。
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作者名：micky!!
| 作成日時：2023年6月20日 2時
