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『こんな感じのテクスチャで、伸びもいいし
毛穴もしっかりカバーしてくれるから、おすすめですよ♪』
決して見るまいと思っていたけど。
自宅についてすぐ、調べていた。
『毛穴が気になるって人は、こっちのマットベースを塗ってからその上に塗ると、更にいいと思います！
こっちも私が監修したやつなので、是非試してみてくださーい！
やっぱね、お肌が綺麗に見えると化粧も映えますからね♪』
明るい弾むような声は、昔と全く変わってないなぁ
強いて言うなら、メイクする時に顔にかかると邪魔だから
常に束ねられるようにって、髪はロングだったのに
耳の下で切りそろえられた短い髪。
あの時より少しほっそりしたかな。
「綺麗だな」
相変わらず。
もう、ここまでにしよう。
Aとは終わったから。
チャンミンが結婚して
堂々と公表できるような歳になった僕達だけど
Aより東方神起を選んだ以上。
これ以上調べると、あの時の気持ちが蘇ってくるから。
せっかく断ち切ったつもりだったのに。
全然ダメじゃん、こんなんじゃ。
.
.
.
「ユノ、ホクロあるよ」
「ん、どこ？」
「ここ」
ふふっと、笑った声が好き。
愛おしくて離したく無くなる。
何も無いシンプルなホテルのベッドの上。
外はもう明るくなってきている。
寒い季節だったから、2人寄り添って布団にくるまって。
うつ伏せになった僕の背中をつんつん、として
嬉しそうに笑うA
「ほんと？気づかなかった。
Aのホクロはぁ…こことー、あと…」
そっと唇を肩に這わせようとしたら、
ガバッと肩まで布団を被ったAに阻止されて。
「んん、だめ！笑
もうそろそろ服きないと。約束でしょ」
そうだった。
2人の約束事。
お互いの仕事の時間の2時間前には
それぞれ自宅に戻る事。
Aの仕事の関係でホテルまで会いに来たけど。
お互いのためにこれは守ろうって決めたんだ。
「そうだね、約束は守らなきゃ…」
.
.
カチカチと秒針の音が響く寝室
Aのことを考えていたら、過去の思い出がどんどん甦ってきて。
だめだ、どんどん深みにハマっていってる…
助けてくれ
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作者名：micky!!
| 作成日時：2023年6月20日 2時
