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未だに夢に見る。
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Aとの最後を、未だに引きずっている。
2年という期間を共にしたけど
一緒に過ごした時間は、普通の恋人同士より
遥かに短いはず。
仕事で一緒になって
自分の仕事に一生懸命で、常に努力し続ける姿勢に
感心したし
そんな姿が美しかった。
思った以上にすぐに心惹かれた。
でもこんな職業の僕だから。
僕から交際を申し出る訳にはいかなくて。
彼女の現場の最終日に、照れて頬を染めたAが
「私はユノさんが好きです。
ユノさんは、私をどう思ってますか？」
って聞いてきた時
この人を諦めたくないって思ったんだ。
何度も何度も、夢の中で繰り返すあの瞬間の記憶は
未だに鮮明に思い出せる。
だけど…
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「僕はAが大好き。
Aは…？どう思ってる？」
これを最後にしたくなかった。
Aと終わりにしたくなくて
「私もユノが大好き。
だからこそ、守りたい…
ユノが守りたい未来も、ユノも。
…東方神起を守りたいよ。」
全く同じ質問をした僕に
そう言って涙ぐんで僕の頬を撫でたA。
これが最後に見たAで。
紛れもなくこれは、
僕がAじゃなくて
東方神起を選んだ瞬間だった。
Aと築く将来じゃなくて
今まで守ってきたものを守り続けるって決めた瞬間だった。
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その後風の噂で、Aは結婚して幸せに暮らしているって聞いたけど
会うこともなければ、正直知りたくなくて。
一生懸命現実から目を背けて生きてきた。
当たり前だ。
僕があの時はあげられなかった幸せだ。
それなのにその事を悔やむなんてお門違いだ。
まだAを愛しているかは分からない
だけど確実に、僕はそこから恋をしていない。
それで良かったのかなんて未だに分からない。
僕の選択は合っていたのか？
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作者名：micky!!
| 作成日時：2023年6月20日 2時
