Getting back together~yunho~ (ページ21)

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何も無かった振りをしても
やっぱりどの瞬間もAのことを考えてしまってる自分がいて。

今日のSNS用に撮影した写真が、チャンミンから送られてきて
直ぐに保存したのはもちろん。
まじまじと見てしまう。

「こんなに気持ちが変わらないのも不思議だなぁ」

Aだけ。ずっと心の片隅で想ってきたこと、
やっと自認したから。

だからだ

Aと別れた後

実際女の子と付き合っていても、抱いても
どこかドラマを見ているような気持ちで
自分自身が恋愛をしているって気持ちにならなかった

やっと、自分の気持ちに気づいて。

素直に受け止めている自分がいる。

写真の中、僕とチャンミンに挟まれて
ニコッと笑顔のAを見て、ため息が出た。

指輪をしないのは、メイクアップアーティストあるある。
人の顔に触れるから・・・

だよね？

別の理由だったらいいのになぁ。

.

.

.

その日、また夢を見た

でもいつもと違ったのは、Aと過ごした過去の日常ではなかった。

今までもこの夢はたまに見たけど
久しぶりに見たのは、Aへの思いが高まったせいかな？

「ユノっ・・・、っ」

Aは全然僕の目を見てくれない
特に最中はほとんど見ない。

恥ずかしいからだっていつも言う。

向かいあった姿勢の中
僕の上に乗ったAを揺らす度にお互いの体温が上がるのが分かる・・・

長い髪が頬に張り付いて、暑そうだからそっと流してあげる。

汗ばんだ背中に手を這わせてそのままAを抱き寄せると
短く息と声を吐き出すその唇を僕の唇で塞いだ。

深く、さらに深く、僕はAの奥を探しながら
気持ちよくて、もうすぐ終わっちゃいそうで。

Aは僕からのキスに応えるのに必死なのが可愛いな・・・って。

唇を離すととろっとした視線が僕の目を釘付けにする。

でもあまり見ると

「みないでっ」

って照れるから。

「っ笑、Aかわいい」

ずっとこうしていたかった。

でもこれは夢だって
もう過ぎ去った過去のシーンのひとつなんだって
どこかで僕は分かっていたから。

本当は、過去の僕はこのままAを乗せて、抱きしめたまま果てたけど

夢の中の僕は終わりたくなかったから

そのままAを抱きしめて、ベッドに押し倒した。

ずっとこのまま、覚めないでいてくれたら・・・

もっと長く見ていたい。