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「今日は本当にありがとうね！」
そういうと、僕らに手のひらを向けてヒラヒラと手を振ったA
「ありがとう、こちらこそ！」
「また機会があったら会いたいね」
「出産祝い、ありがとうございました」
チャンミンの言葉にニコッと笑った笑顔。
もう時間か。
はやいな…
「またどこかでねー！」
なんていいながら
Aの方が先にスタジオを後にして。
僕らも帰る用意をしてスタジオを出る。
.
.
.
「Aちゃんとまた会える機会あるんですかね」
移動車の中、チャンミンが尋ねる。
そんなの、僕だってわからないって・・・
「どうなんだろうね。誰かアーティストのメイクで付くことはないみたいだしね、今はもう」
「うん・・・何年も先かもね」
むしろ逆に、いいかもしれない。
その方が。
今日のことは思い出にして。
この再熱してる想いが、冷めてくれれば。
「来週、食事会があるから。さっきイムさんから誘われて2人とも行くって言っといたし予定空けといてなー」
乗り込んできたマネージャーが僕らに向かってそういう。
8割はチャンミンに向かって言ってる。
家で待つ奥さんに予め伝えないといけないからね。
僕だって夜予定入ることあるのになぁ。
「何曜日ですか？」
「えっとなぁ・・・」
2人がスケジュールの確認をしている間
数時間ぶりに、
自分のSNSを開く。
検索欄にカーソルを合わせば
1番上に出てくるAの名前。
検索しすぎか・・・
さすがに、撮影の後すぐフォローしたら。
Aに引かれちゃうよな？
あくまで仕事相手としてフォローする分には、
Aだって気にしないだろう。
それに仕事相手として以外の気持ちなんてないから。
と言い聞かせる。
問題はいつフォローするか・・・
こういうのは、少し待つもんだよね？
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作者名：micky!!
| 作成日時：2023年6月20日 2時
