Getting back together~yunho~ (ページ15)

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狭い廊下を歩く足取りが、
ズシズシと1歩ずつ重く感じるのは

その先の部屋から、
動画越しに聞いていたAの声が聞こえるから。

8年前に最後に聞いた声

8年間忘れることなんてなくて

でもこうして、Aの存在を8年越しに見つけることができて。

ある意味感動的ですらあった。

スマホ越しに見るその姿が、懐かしくて
どこか新しくて、不思議な感覚

この廊下を渡れば、会えるのかと思うと
柄にもなくドキドキして緊張して、肩に力が入る。

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「ちょっとだけ、焼けちゃったね」

スタジアムで公演をした次の日

Aが笑いながら僕の頬に触れた

「うん、ちゃんと塗ってもらってたけど
ほんとにちょっとだけね。すぐ夜になったんだけどなぁ…」

「あのね、曇ってても焼けるし、夕方で日がすぐ沈むからって油断する人もいるけどしっかり焼かれてるんだからね！」

もぉ。誰よメイクは！
ってプンスカしながら

なにやらカチャカチャと音を立てて
僕のスキンケアをしてくれるつもりみたいだから。

ゴローンとソファに横になる。

Aの部屋のソファは最高で
柔らかすぎず硬すぎず。
ここならずっと寝れる。

「ちょっと冷たいけど我慢ね」

って僕の上に来て、覗き込むAの
長い髪が頬を掠めてくすぐったい。

ごめんって片側に寄せる仕草が好き。

腕を伸ばして首に添えて、
ぐっと引き寄せるとそっと口付ける。

なんか少し甘い匂いがするのは、グロスかな？

「ねぇ、ユノ…ラメ着いちゃったよ(笑)」

って僕の唇を拭うAの手をとると

「はいはい、お手入れしますからね」

照れたみたいなAが僕の手をぎゅ、と1回握って

またすぐに元の場所に返される。

いいんだよ、Aがつけたラメなら
キラキラになったって。

あまりに心地よすぎて
当たり前だとおもってしまった

この時の僕を許せない。

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わがままになっておけば、

ユノユンホもチョンユンホも
両方手に入れたいって

Aにあの時しがみついていれば

今見てる世界は違ったのかな？

あの時番組で結婚生活について
僕も語れたのかも。