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「あれ？Aちゃん来てる？」
単独スケジュールから帰ってきたチャンミンが、
リビングの扉を開けてそう尋ねる。
「うん、今お風呂」
火曜日と水曜日は、お手伝いさんが来ないから。
Aとゆっくり部屋でくつろぐ時もあって。
ソファでだら〜っとだらけながら
Aオススメの海外ドラマをみるけど
英語わかんないから難しい。
字幕読むのも疲れる。って
Aの前では言えないけど…
「Aちゃん来てるのに部屋汚いままじゃ…ないですよね？まさか？ありえないけど？」
「それはそれ」
「チッ、なんでこんなヒョンは彼女いて僕は居ないんだ」
とかぶつくさ言いながらキッチンへ消えていったチャンミン。
「チャミナ〜！一緒に映画でもどう？Aと僕とチャンミンでさ」
「なにが悲しくて、ラブラブカップルに入って映画見なきゃいけない？」
と、手にミネラルウォーターを握って出てきたかと思えば
勝手に戸棚を漁って僕のサプリを盗んでるチャンミン…
ラブラブなのは…ごめんね？
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そんなこともあったな、なんて
思い出しながら
気持ちはドキドキしていて。
昨日もAの動画を見たから、久しぶりに会いたい
話したい、更に大人になった僕を見てほしい、そんな気持ちと。
結婚して幸せそうなAを、見たくない。
知りたくない、そんな気持ち。
「あ、きたきた。やっとだ…」
遠くからサイレンが聞こえて、運転席からそんな声が聞こえてきたから。
もうすぐ車が動くと思ったら。
さらに胸の鼓動が早くなる…
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作者名：micky!!
| 作成日時：2023年6月20日 2時
